2010-01-01から1年間の記事一覧

六年間、女子校で過ごした私は、目立つ存在でもないのに、ショートカットだったからか、すごくファンでいてくれた子がいる。 高校二年や三年になると、運動部の部活や、演劇部など、全校生徒の前であからさまに活躍の場を持つ生徒には、ファンがついた。私は…

初めて北海道に行ったのは、1997年。夫と結婚を決めて、夫の両親に挨拶に行く時のことだった。 二月の中旬だっただろうか、北海道の冬真っ盛りの時期だった。 わあ、すごいなあ。 まさか、その土地に近々住むことになるとは考えもしなかったので、ただ雪の量…

バイキング会場の入り口で出会った親子たちについて、続きです。 さほど大事でもない程度のことで、そこのお母さんが叱りつけ、さらにそのおばあさんが「そんなんだったら、食べるのやめなさい。」と、前を向いたまま独り言のように言った。耳を疑ったところ…

少し前、家族で旅館に泊まる機会があった。 そこでの夕食バイキング、会場の入り口で並んでいる時に、ため息をつきたくなるような出来事があった。カウンセラーの人たちはそうやって普段から「ああ、この親子は……。」と思うことが多いんだろうなと思う。ただ…

私が通っていた女子校は、中学から高校まで続き、当時は4クラスに分かれていた。 女子ばかり、思春期の頃なので、一人ひとりとの関わりが、密接だったように思い。いつも一緒にいるような仲間ではなく、普段喋らないような人でも、大体の人の個性を感じ、席…

ここでは、以前6年間だけだが、暮らした札幌について、書いていきたい。6年暮らすと、まだ未知な部分は多いにしても、多少はそこでの暮らしについて紹介できるので、書きたいと常々思っていた。一番長い暮らしが兵庫県宝塚市である私にとって、比較的詳しく…

一学年、一学年のことを書くつもりはないのだが、次は、中学二年の時にできた友人のことを書きたい。 中学一年の時に、フザけたり、秘密を持ったり、思春期らしい悩みを打ち明けられるくらいに親しくなった友達は、何人かいたのだが、クラス替えで、皆と別々…

息子は、幼稚園年長の頃から始めたスキーが大好きになった。 滑ること自体が好きなようだが、実は滑る時につける「ゴーグル」も好きらしい。 あまりにも好きなため、普段でも着けたがる時期があった。 風邪をひいて、かかりつけの医者に行く時にも、ゴーグル…

さて、いよいよ、中学生からの友人の話だ。 これもまた、私にとっては懐かしく早く取りかかりたかった部分である。 中学からは、神戸のお嬢様学校に通い始めました。大切にされて育ったという意味で、多くの生徒が、お嬢様でした。その中のさらに一部が、本…

息子の作った短文から、最後に。 <どんな状況ッスか、それは?……シリーズ> ・「土」の漢字で 土よう日に土をほじくります。 ・「草」の漢字で 草だらけのところを見つけました。 ・「気」の漢字で 気もちがすごくいいところにいきます。 色々、ツッコミど…

国語の宿題で、息子は、時々、漢字のプリントを持って帰ってくる。 そのプリントには、新しい一つの漢字が大きく書いてあり、二行あるマス目には、何度かその漢字を練習するようになっていて、さらに二行には、その漢字を使って、思いついた単語を書くように…

小学校時代の友達の話は、今回でおしまいです。 Uさんのことを書いて、卒業までしたし、男の子のことも書いたし、終わりじゃないの?といった感じなのだが、いじめられたり、その後特定の友達ができなかったりした間、まったくの孤独だったかと言えば、そう…

スキーを、夫が息子に教える時。夫は叱りもせず、こうするんだよと起き上がり方を言って立っているだけで、決して助けはしない。イライラもせず、根気よく横に立っている姿には、感心させられマス。厳しさと優しさが同時に存在し、私の理想の子育てがそのま…

7歳、小学一年生の我が息子が、意外なことに、スキーにハマった。 息子が生まれたのは、札幌市。12月生まれの息子は、1歳になりたての頃に、近くの公園に連れ出すと、一面の雪を見て、歩くのを怖がった。抱っこからおろそうとしても、抱っこの姿勢で身体を丸…

W君は、勉強は普通、運動も普通、だが、そんな風に上手に面白い文を書くこともあったし、鉄棒など特定の物が得意で、何故か陸上クラブ。身のこなしは、特別に抜群なところや敏捷性はなかったものの、結構器用だった。目立つタイプでもないが、単に気が合った…

小学校三年生になる時に転校して、その後の、男の子の友達たちについても、誤解がない程度に書いておきましょう(笑)。 印象に残っている子たちは多い。 例えば、隣りの席で、やたらにちっちゃないやがらせをしたり、嫌味を言ってきたりする子がいて、その子…

甘えと甘やかしを、区別できない親が多い。 自分も時々自信がなくなり、その度に確認してしまう。その揺れてしまう心に、自分に対しても、ため息が出る。改めてここに書きだしてみよう。 甘えさせることのできる親は、愛情を惜しみなく示すことができるし、…

私の思う母親的なものとは何か。 これだけの本を読んで、でも声を大にして、世の「親」やってる人、全員に言いたい。 「気持ちや感情を受け止めること」である。 なんだ、やっぱり今まで書いてきたことと同じじゃないか、と思うだろう。でも前までは、それが…

色々な種類の、色々な人が書いた本を読んでいくうちに、人の気持ち、心、のメカニズムを段々とわかっていった。 親の役割。これがまた、単純であり、でも感情的にはなかなか難しいのだ。 さらに、あらゆる精神療法を勉強する度、出てくる親子関係の症例やそ…

今まで多くの心理学の本を読んできたが、ざっと100冊は超えている。これって多いのだろうか?まだまだなんだろうか?今まで同じジャンルの本を100冊読んだことはないので、「100冊超えてるんだなあ」という感慨深さはあるが、専門家にしたら、大したことはな…

少しUさんのこと、長くなりますね。もう一回分、書かせて下さい。 やっと親しくなれたUさんだったが、そんなハードな勉強生活のため、学校から帰ってまでUさんと会って遊ぶということはできなかったが、私たちは仲が良かった。彼女に変わったあだ名で呼ばれ…

小学校五年生の頃、いじめっ子のしつこさに対して、最近の表現で言えば「キレた」私は、ある下校時、大声で言い返した。すると、イジメはあっさり終わった。彼女のいじめる相手は、山のようにいたので、何も抵抗し始めた私ではなく、その標的になる相手を変…

(※前回の続きです) そうだったのか。私は周りを見て、上手な人のを見て、そういう風に描こうと思ったことがなかった。先生が誉められるように描けたらなあと思うことはあったが、描けないのであきらめて自分流に描いていた。でも……そうなのか!だから皆似た…

あんなに小さかった我が息子が、今年度、小学生に。息子は特に入学当初は緊張でいっぱい。最近でこそ、だいぶ肩の力が抜けるようになったようだが、先生の言うことを聞かなくちゃと、加減がわからないようで、まだまだ生真面目に日々過ごしている。 他のカテ…

何故息子の絵は皆と違うのかと、夫に話した。「先生の言うことをさほど聞かずに自分の描きたいように描いているんでしょ?」マイペースで個性派の夫はさらりと言った。 そこで本を買って読んだ。 息子は触覚型であるということ。お父さんもお母さんもアナタ…

その本を読む前のことだったのだが、久しぶりに息子の学校を訪ねる機会があり、教室の後ろに貼ってある絵を見た時に、また30年前、帰国した当初のことがよみがえってきた。 当時1年生の私が、クラスで与えられた課題で絵を描き、その絵を後ろに張り出された…

子供の絵について考え、手に入れた『子どもが絵を描くとき』(磯部錦司著)。 磯部さんというのは、公立小学校の先生になった後、教授になり、美術教育研究者、作家、実践者の三社の立場から絵画を通して生命観・自然観について独自の視点から追及しているとの…

参観日には、気分的に、まだかなり苦痛を伴ったが、以前よりは動悸に悩まされずに済むようになった二学期の頃。 担任の先生との個人面談があった。その時に、息子について、図工があまり得意ではないのでは?ということを言われた。そりゃ得意不得意は誰にだ…

小学校四年生の頃から、私は最寄りの駅近くの学習塾に通い始めた。 そこでの先生の教え方は、小学校のように回りくどくなく、コツを上手に教えてくれたので、私の成績は思いの外グングン伸びて、先生にも可愛がられたし、友達もたくさんできた。 学校で孤立…

前回も書いたが、私が帰国子女として日本の学校に転入してから、一年半後、さらに転校することになった。 そこでは、教室でちょこちょこ喋るような友達はすぐにできたが、さほど気が合うわけでもなく、その子とは別に、自宅が同じ方向で、何となく一緒に下校…