心理学を勉強しながら

子供は、親の前で弱者である。親はそれを忘れてはならない。子供は自分自身がどんな立場だろうと、どんな親が相手であろうと、親を欲している気持ちが根底にある。だから、私の周りの親たち皆、子供たちの、親に対する気持ちに自信を持っていてほしい。 この…

今回は、犯人の親子関係を基に、改めて、親子関係において大事な部分を書いていく。 強く感じたのは、「親の期待」の、何と罪深いことだろう。子供に対しての将来だけでなく、こういう子であってほしいという「期待」。こうしてほしい、こう振舞ってほしい、…

今回の事件についても、腹立たしいとか、空しいとか、そういう気持ちとは別に、犯人の幼い頃の家庭環境、そこから育っていき、事件に至るまでの社会の環境、を知らなければならないと思った。今に至った心の動きを少しでも知ることで、「人の心」についての…

秋葉原での無差別殺人事件、と書けば、多くの人がわかると思います。 一人の男性が、車で人ごみに突っ込み、ナイフを振り回し、多くの人々を殺傷し、周りにいた人々の心をも傷つけ、ニュースを観た人々を恐怖に陥れた、凄惨な事件だった。現場にいた人たちの…

さらに、自分でおかしいと思うのは、あまり興味のない話題を、長く座って聴いていることができない、というところ。これまた走りだしたい衝動にかられます。一方的に、じっと話を聴いていることが、苦痛でならない。これでよく、授業中じっと座っていられた…

ついでなので、私のことも、笑い話程度に書いておきたい。 発達障害に関する簡単な診断を読んでいると、私という個性を考えずに、記述通り追っていけば、私自身にもおかしなところはたくさんある。 気が付けば、周りに、こういったチェックに、まったく一つ…

何故今回、あえてこういうことを文に書こうと思ったのか。 やはり一番に、こういうことに悩んでいるお母様方が、結構多いということにある。本に書いてある簡単なチェック、診断を読んで、怯える母親が多いのだ。幾つかしか当てはまらないにしても、その幾つ…

一番の問題は、「本人が社会生活に不安を感じているか。人間関係につまずいているか。人とのコミュニケーションで困っていることはあるか。」ということだ。 息子に関しては、今の時点で、問題はない。だから、これで良いじゃないか。 例えば、学校生活の中…

そうなんです、「ただ好き」と、本に書かれてある障害との差はなんなのだ。ただ好きなことは、その傾向が強かったら、それだけで障害に結びつくのか。確かに、息子の数字への執着は異常じゃないかと思うほどに強い。数字が書いてあるとまず間違いなく気にな…

ここからさらに私の見解を書かせて下さい。 まず、わかりやすい運動のこと。運動神経の良しあしというのは、誰にでもある。私にも得意不得意があると書いたことがある。息子には得意なことがある。「スピード関係」と私は呼んでいる。元々滑り台が大好きで、…

さて、発達障害の本について、情報が足りないと思っている私。どんな情報が足りないと思っているのかを、詳しく書いていくとする。 例えば、息子は言葉を喋れるか喋れないうちから、数字が好きだった。計算も大好きで、ちょっと掛け算の原理を教えてやると、…

では、最近言われている「発達」障害というのは、私たちにとって何なのだろう。 身体に障害のある人と違うのは、目に見える明らかな不自由さがないことである。身体が思うように動かない、というようには見えない。普通に社会生活を送っている、ように見える…

さて、「発達障害」には、色々な種類がある。この言葉がやたらに注目され、その本当の意味をわかっていない人々からも適当に解釈され(私も人のこと言えないけど)、言葉だけが一人歩きをしてしまっている感じもある。 何故この言葉が注目されるようになったか…

最近、友人の子供が、発達障害の傾向にあることが気になって、色々調べてみた。母親である友人も気にしていたので、とりあえずはスクールカウンセラーなどの専門家に相談した方が良いと強く勧め、彼女も相談したことがあった。 そういったことを調べているう…

バイキング会場の入り口で出会った親子たちについて、続きです。 さほど大事でもない程度のことで、そこのお母さんが叱りつけ、さらにそのおばあさんが「そんなんだったら、食べるのやめなさい。」と、前を向いたまま独り言のように言った。耳を疑ったところ…

少し前、家族で旅館に泊まる機会があった。 そこでの夕食バイキング、会場の入り口で並んでいる時に、ため息をつきたくなるような出来事があった。カウンセラーの人たちはそうやって普段から「ああ、この親子は……。」と思うことが多いんだろうなと思う。ただ…

甘えと甘やかしを、区別できない親が多い。 自分も時々自信がなくなり、その度に確認してしまう。その揺れてしまう心に、自分に対しても、ため息が出る。改めてここに書きだしてみよう。 甘えさせることのできる親は、愛情を惜しみなく示すことができるし、…

私の思う母親的なものとは何か。 これだけの本を読んで、でも声を大にして、世の「親」やってる人、全員に言いたい。 「気持ちや感情を受け止めること」である。 なんだ、やっぱり今まで書いてきたことと同じじゃないか、と思うだろう。でも前までは、それが…

色々な種類の、色々な人が書いた本を読んでいくうちに、人の気持ち、心、のメカニズムを段々とわかっていった。 親の役割。これがまた、単純であり、でも感情的にはなかなか難しいのだ。 さらに、あらゆる精神療法を勉強する度、出てくる親子関係の症例やそ…

今まで多くの心理学の本を読んできたが、ざっと100冊は超えている。これって多いのだろうか?まだまだなんだろうか?今まで同じジャンルの本を100冊読んだことはないので、「100冊超えてるんだなあ」という感慨深さはあるが、専門家にしたら、大したことはな…

もう一回だけ『PTA』の番組の中の内容について、引っ張らせて下さいね。 かなり重大なテーマが隠されていたものですから。じっくりと書きたいわけです。 さて、一人のお母さんが「息子が、ダンナと仲良くしてくれない」という内容で悩み相談を寄せてきた。し…

番組、『PTA』の話の続きです。 本当に書きたかったのはここから先なのデス。 さまぁ〜ず三村、バナナマン設楽、ロンドンブーツ田村亮、中川家剛、の4人が、日常生活での、子供との話をした後、一般の人からの投稿で、子供に関する悩みについて、レポートし…

先日『PTA』という番組を観た。学校の先生や役員につく保護者のお話ではありませんよ。パパタレントアソシエーションの略で、お笑い芸人であり、家庭ではお父さんの顔を持つ人たちがお喋りをし、視聴者の悩み相談に乗る番組だ。一応単発番組ということだった…

先日のある事件で、以前の事件と重ねて「共通するのは、自己評価の高さと社会での認められなさとの差に挫折している点だ」というようなことを言っていた報道があったのが気になった。 「自己評価」という言葉を、ほんの少し取り違えていないだろうか。「自己…

心理学の本を読めば読むほど、親子関係のことは奥深さを増し、自分の信念めいたものは、強くなっていく。あまり実行はできていないけれど、「これだけは言ってはいけない」「これだけはしてはいけない」「こうしてしまった後に、必ずこういうことを言ってあ…

子供の教育に〜が良いと、積極的に取り組む親が多い。いわゆる「良い母親」だ。そしてそれに良い反応を示してあげる良い子供。その中身のないやり取りに、子供はどんな空虚感を覚えるのだろう。教育に良いだなんて、そもそも、「こんな‘良い’ことに良い反応…

「良い子」であることを子供にのぞむ母親を「良い母親」としよう。自分は、子供をきちんとしつけて、ルールを守らせ、やさしい子供に育てている、と思いたい親。それを良い子だとすれば、そういう良い子を育てる私は良い母親である、という考えだ。 しかし、…

子供にとって、親の態度で大事なことのもう一つは、フォローするということ。 大人の言い訳ではありませんよ。 子供は怒られた後、自分が悪くても、怒られながら親の存在の大きさに恐れおののく。その時の親の気持ちを後から冷静に話し、あなたにいけないと…

子供にとって、親の態度の中で大事なことが幾つかあると発見できたこと。 その一つは、気持ちをその場で分かち合うという共感。子供は幾つになっても、そして生まれた時から、喜びも楽しさも、悲しさも怒りも含めて、あらゆることを親と分かち合いたいものだ…

子育てしながら、心理学の本を読んできたおかげもあり、元々の私の考えや性格もあり、息子が気持ちを発散することを押さえつけすぎてはいけないと気をつけてきたつもり。 そうすると、息子の表情の、様々な変化に気づくようになった。 緊張しやすい息子は、…