最近、友人の子供が、発達障害の傾向にあることが気になって、色々調べてみた。母親である友人も気にしていたので、とりあえずはスクールカウンセラーなどの専門家に相談した方が良いと強く勧め、彼女も相談したことがあった。
 そういったことを調べているうちに、我が息子にも、友人の子供とはまた別の違った種類の発達障害ではないのか、或いは過去にそうではなかったのかという疑いが出てきて、頭から離れなくなってしまったことがある。考えないでおこうと思っても、憂うつな気分がどうしても晴れずにいるので、ここはとことん自分の心配と付き合おうと思い、ネットや自分の親、それから勉強したいために元々あった発達障害に関する本4冊、それに新しく2冊本を取り寄せて、あらゆる情報をかき集めた。
 結果。
 「だからどうなのよ。もう良いじゃない。もう良いよ。」という考えに。
 ……。いやいや、そんないい加減ではダメでしょう。と専門家は思うかもしれない。でも、目の前にいる息子を見て、親の私が健全だと思っているわけだ。素人判断は駄目?
 もちろん、こう思うまでに、私らしく、随分葛藤を重ねて、とことん考え抜いた。夫とも話し合い意見を聞いたし、自分が納得する理屈や解答が出たと思っている。
 カウンセラーの人たちの本は100冊以上は読んでいて、親子関係、家族関係、母娘関係、少年犯罪、心理療法、それに携わる人たちの寄稿雑誌などを読んでいると、脳のことにも興味がいく。でも、自信がないから読量だけ自慢している。だって、何一つ形になっていないんだもん。正確に言えば、私の勉強しているのは「心理学」ではないし。カウンセラーたちの考え方、人の心についての症例、を読んでいるだけなんですね。何か説得力のある学説が頭に入ってそれを覚えているわけではないし、実際にカウンセラーとして症例と向き合ったという経験もない。脳のことも「なるほどねぇ!」と思っては右から左。人に言えるのは、その数字「のみ」と言って良いくらい、私の頭にはしっかりと植え付けられないんです。大体、同じ本を2度目読んでも「へぇ!そうなんだー!」の新鮮な驚きがあり、3度目読んでも「なるほどねぇ。こんなこと書いてあったっけ。」と、まだ新鮮な驚きがある。多分気になる本は、今後を含め、5度以上は読む羽目になるだろう。
 そんなだから、なんでしょうか。そんな私だから、なんでしょうか。結局それだけ読んだ私の今回の結論が「だからどうなのよ。もう良いよ。」なんです。考えることに疲れたからなのか?いやいや、それもあるけど、ここに至るまでのことを書いていきましょう。
 個人的見解なので、しっかり研究し、理解し、判断できる方々には、雑な文、見解で申し訳ないですが、私の「ぼんやりと」わかっていったことから順を追っていきます。
 あと、最初のうちに必ず書いておきたいことがあります。
 万が一、息子にその疑いがあったとしても、非常に軽度ということです。本格的に悩んでいる親や当人とは比べるのはすごく失礼なものだと思っています。ただ、すごく気になっているのは、この程度で、心配し過ぎている親が、最近は周りにも身近に多数いて、そういった人たちのためにも、親としてどういう態度でいるべきか、何を心配するべきか、子供とどう接していくかというヒントになればという思いで書きました。
 本格的に苦しんでいる人々は、専門家のところへ行き、話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりする必要があります。当人や親が苦しんでいるのなら、自己完結にとどまらず、しっかりと向き合わなければいけません。それが一番ラクになる方法なのです。