ついでなので、私のことも、笑い話程度に書いておきたい。
 発達障害に関する簡単な診断を読んでいると、私という個性を考えずに、記述通り追っていけば、私自身にもおかしなところはたくさんある。
 気が付けば、周りに、こういったチェックに、まったく一つも当てはまらないという人は、実はほとんどいないのでは?と思うくらいだ。誰しも何かしらが当てはまる。それが強く出てしまう場合もあるし、著名な人ほど、強く出ている人が多い気がするので、人間て面白いなと思わせられる。
 私のことに関して「世間の皆と少しズレているのでは」と、自分で思うのは、一人の時間がないと、イライラ気持ちに余裕がなくなってしまうのだが、これがかなり強く出る。ボンヤリ思索の時間がないとかなり追いつめられていく。多分、平均以上だと思う。息が詰まるのは誰でもそうだと思うが、それで耐えられない、日常生活に支障をきたしてくるというのは、やはり少し過剰な部分だと思われる。そのためなのか、それとつながりがあると思われるが、団体行動が極端に嫌いだ。帰国子女だからなのかな?と思うが、必要性があれば、頑張れるけど、できるだけ避けたい。協調性が極端にないとか、そういうのではないと思う。単に「嫌い」で仕方ないのだ。行動だけでなく、考えも自由を奪われるようで、突然走りだしたい衝動にかられるくらい、団体でいると窮屈だ。
 さらに、特定の事柄に関して、かなりの怖がりです。暗闇が怖いのは、結婚してから何故か急に克服できたが、結婚するまで、暗闇がものすごく怖かった。ウチの中も暗いと怖いから、夜にトイレへ行く時は、電気をつけまくって行き、消すと、部屋にかけこんだ。外を歩くのも大嫌い。なんなら、夜道をドライブするだけでも嫌いだった。都会ならまだしも、田舎道をドライブするのは、「勘弁して〜!」っていうくらい、怖かった。怖い話も極端に苦手で、テレビでそういう話になったりすると、耳をふさいだりふさいでいるのを外したりして(ふさぎっぱなしだと、意外と聞こえてきちゃうのです。工夫してるでしょ?笑)絶対に聞かないようにする。ホラー映画は、今までの人生で、一度、観なくてはいけない状況に陥ったが、怖くなると、焦点をぼやかして、結局観ないようにしていた。お化け屋敷は、実は人生の中で一度も入ったことがない。どんな子供じみたものでも、怖くて嫌いなのだ。ドキドキ感とかスリルとか、普段から怖がりの私には、比較的、日常的に感じていることなので、あえて味わわなくても充分なんです。
 息子が平気なスキーも、当たり前に滑っている人からしたら笑われるだろうが、私には恐怖心ばかりが増幅してしまって、スキーが嫌いになった。
 斜面が怖い。スピードが怖い。自分の動きをコントロールできなくなる瞬間が来ることが怖い。足が思うように動かず、視界が風でよく見えなくなったり、身体が冷たく感じたりすることすら怖くなってくる。ここを降りないと、帰れない、ずっとここに残ってしまうという、強迫観念で何とか滑り降りていたくらいだ。本当に必死だった。自分を落ち着かせようと、いつも、自分の耳に聞こえるくらい「スーハー」と深呼吸しながら滑り下りていた。いつか克服できるだろうと、何度か挑戦してみたが、恐怖心は膨らむばかりで、これもちょっと常軌を逸したような恐怖心だと思われる。結局、スキーを滑ることが億劫になり、子供にもついていけない状態に。ただし、これは遺伝的要素もあるのでは?と最近わかり、「そういう遺伝てあるの?」とちょっぴり愕然としつつ、「じゃあナンだ、しょうがないじゃないか」と笑ってしまった。