先日『PTA』という番組を観た。学校の先生や役員につく保護者のお話ではありませんよ。パパタレントアソシエーションの略で、お笑い芸人であり、家庭ではお父さんの顔を持つ人たちがお喋りをし、視聴者の悩み相談に乗る番組だ。一応単発番組ということだったが、今後続かないかと期待している。
 司会のアナウンサーが一応いるが、スタジオに呼ばれたお笑い芸人は、さまぁ〜ずの三村、バナナマンの設楽、ロンドンブーツの田村亮中川家のお兄ちゃんの方、剛である。
 4人が、日常生活での、子供との話をし、お父さんぶりを話しているのを聞いて、ああ、ちゃんと考えているんだな、可愛がっているんだな、大事に思っているんだな、というのがよく伝わり、何ともほのぼのした。
 いつもヘラヘラしているバナナマン設楽が、子供と接する時に、意外と色々考えているのがわかり、やっぱり子供のことになると真面目に話し合えるんだなと感心した。
 ファンであるさまぁ〜ず三村が、奥さんに96点という高得点をもらっていたのも印象的だった。三村は、おそらく、そのお父さんが良い人だと思われる。番組で見る限り、いや、時々日常をも「どっきり」で撮られたりしているが、そこでも「アダルトチルドレン」的な雰囲気をあまり感じさせない。人に対する反応が、あまりに自然で素朴で素直なのだ。バラエティ番組では、よく「ニコニコしていなきゃいけない」という顔で無理に笑っているけどね(笑)。しかし某番組で、子供の話を度々する時の三村も、あまりにも「そこいらにいる普通のお父さん」だ。息子との接し方も自然で、気負ったところがない。ただ「こうしなければならない」ということはある程度心がけているようで、そこが奥さんにとって、良い評価が下されたところなのだろう。
 しかし失礼だけど、奥さんも、こうであってほしいっていうダンナさん像が、ユルイのかもしれない。でもそれはつまり、こういうダンナであってほしいという願いが、実際のダンナと一致しているわけだよね。こんなお父さんであってほしいという奥さんの気持ちに一致するダンナさん。やっぱり努力だけじゃ90点は取れないもの。相性もあるはずだ。例えば、もしも私のダンナさんが三村だとした時、そのお父さんぷりを見て、96点をつけるかと言ったら、そういうことではないわよね。三村の奥さんの、求めるものが、ちょうど三村に一致しているということなのだ。奥さんも「デキた」奥さんなのかもしれない。あれもこれもと夫に欲張らない良い奥さんなのかもしれない。
 ちなみに、三村の奥さんは「テレビで下ネタを嬉しそうに言うところ」をマイナス4点として挙げていました(笑)。ま、そこはご愛嬌。お笑いさんですし。ただ、女性ファンとしても同感かも(笑)。
 なんだか今回は、心理学のこととは関係のない話になってしまいましたね。