番組、『PTA』の話の続きです。
 本当に書きたかったのはここから先なのデス。
 さまぁ〜ず三村、バナナマン設楽、ロンドンブーツ田村亮中川家剛、の4人が、日常生活での、子供との話をした後、一般の人からの投稿で、子供に関する悩みについて、レポートしながら答えるというコーナーがあった。『探偵ナイトスクープ』という関西の番組のようで、レポートしながら、答えを相談者と探し、解決していく。
 一つは、バナナマン設楽のレポート。これは子供が極度の怖がりということであったが、心理学的な側面から見ると、色々口出しできそうだった。番組でその子を見ながら、軽々しく言えることが一つだけあるとしたら、親は徹底してその子供に安心感を与えるべきだと思った。まあ何というか、観ていないとわからないことを書いてしまうが、「ジャッカリン」の存在を作った親当人が、責任を持ってほしいものです。
 さて、そのコーナーのもう一つは、「PTA大阪支部」を名乗り、たむらけんじが、奥さんの、子供に対する悩みを取材、ということだった。
 内容は「ダンナと息子の仲が悪い」のだと言う。一緒にいても、お互い背中を向けて喋らないらしい。12歳ということで、思春期の入り口であるし、そういうこともあるんじゃないかというのが、最初に見た時の気持ちだった。
 しかし、たむらけんじが、息子と話してみると、家族心理学のテーマが隠されていた。
 「子供の問題」は「夫婦の問題」なのだ。「夫婦の問題」は「子供の問題」。面白いように歯車が合っている。それに関しては、自分が子供としての親子の関係と、自分が親としての親子関係との歯車があることが前提なのだが。
 で、まだあどけない面影の残るその息子クンは「お父さんとお母さんの仲が悪いからだ」と言う。
 片方の親が、もう片方の親に不満があると、子供に伝わり、子供は同じような不満を持つようになる、ということはよく聞く。それですぐに「お母さんがお父さんのことで不満を持ってるんだねぇ」と言った。実際、たむらけんじがその後インタビューしてみると、出てくるわ出てくるわ、お母さんからのお父さんに対する不満。どうやら、それを聞くお父さんの、グッとこらえ過ぎるところに、ここの家族での悪循環が見えた。こんな所もいや、あんな所もいや、もう腹の立つことばかり!と言っている横で、お父さんは黙って聞いている。これがまたお母さんにとってはもどかしいイライラする部分なんだろうと思わせられる。お母さんがきっとこういう感じで一方的にまくしたてるんだなあという風景が見えるのだ。いや、もしかしたら、カメラの回っていない所では、お父さんはガンガン言い返すのかもしれない。
 どちらにしても、この夫婦の関係の悪いところは、家族の前でこんなにもあからさまなのか。
 ここの子供とのやり取りで、大阪ヴァージョンのたむらけんじを見て、親としての彼を感じることもできたのも良かった。