ユニコーン再結成があっても、コンサートに行けない私は、今まで奥田民生のコンサートツアーなどDVDでひたすら観てきたように、ユニコーンのコンサートもDVDで観た。
 初めて観た時には、ダンナと一緒に観たが、その後、ジョギングの後のストレッチの最中や家事が思い通りに運ばない時に観て、自分を元気づけたりなど、しつこく観ている。
 『素浪人ファーストアウト』という曲も、とても楽しそうに歌っているので、微笑ましく観ていたが、改めて聴くと、ドラムの音だけで奥田民生が歌っている部分が多い。かなり歌い進んだ途中から、またギターの音が入る。そのギターの音にきちんと声がつながっているんですね。つまり、奥田民生は一人でずーっと歌っていても、音が下がらないわけだ。しかもかなり単調なメロディーを、奥田民生の歌心で、間を持たせているのだ。夫が「よくこんな、スカスカな曲を歌いこなすねぇ。」と感心。そしてハーモニカに入る。ハーモニカの部分では、6歳の息子が「スゴイねぇ」と感心していた(笑)
 最後に。
 結成時、リーダーだったけど、恐らく色々な思いを抱えて、一番最初にやめてしまった川西に代わり、二代目ドラマー古田タカシがいる。彼は、奥田民生がソロとして活躍している時、特に初期に、よくバックバンドのドラマーをしていた。彼のドラムさばきも特徴的で、手首をとてもやわらかく使い、本当にニコニコ楽しそうにドラムをたたく。
 この、川西と古田とが後半、同時にドラムをたたく様子が圧巻だ。お互いの様子をニコニコ見ながら調整しつつ、完璧に同じリズムでたたいている。そんな大人な二人に、また心を奪われた。
 たくさん感想を書き連ねたが、要するに、男子のステージなんですね。無邪気な感じが可愛くて、フザけていて、カッコいい。女子にはない成分。
 昔からユニコーンのファンだった友人がいる。その友達は今年のコンサートに行ったらしい。ちなみに8列目だったそうで。羨ましくもあり、彼女の話を聞いていると、ああ、本当にファンだったんだな、今回の再結成が嬉しいんだなと感じた。昔からのあだ名で彼らを気軽に呼び、昔と今とを比べ、今を楽しんでいる。