とうとう。
 とうとう、です。
 とうとう。
 とうとう、と繰り返し書いていると、変な字面ですね。「とうとう」。言葉の音も可笑しい。「とうとう」。もうしつこいけど、本当に、私の意識の中では、とても強い「とうとう」!
 ナマ奥田民生を見てきました。
 ユニコーンのライヴです。
 これを載せるのは、いつの頃になるのでしょうか。ライヴに行ったのは、2014年4月。ツアーが終わった頃に載せることになるんだろうな。
 何度か書いてきたが、ずっとライヴに行きたかった。有名ミュージシャンのコンサートは行ったことがないし、奥田民生のライヴなんて、まだまだ行けないと思っていた。ユニコーンも同じく。
 学生の頃は「帰りが遅くなるからダメ」と、お嬢様として育てられた私は、厳しい家庭教育の中で、コンサートなどは許されなかった。同世代だけで遅い時間まで外にいることやハシャぐ感じもダメだったのかな。終わったらきっと余韻で、頭の中がそのことでいっぱいになる感じとか。大人になってもそうなるくらいだから。
 大人になって、結婚後、奥田民生のコンサートを観に行く機会があった。チケットまで取ったのに、夫の仕事が入ってしまい、奥田民生を私に推してくれた夫を差し置いて一人で楽しむわけにはいかないと、泣く泣く他人に譲ったということがある。その後、子供ができたため、コンサートは夢となっていた。せいぜいDVDを何度も何度も観て、ほわ〜〜んとした良い気分になるのが関の山であった。
 今年12歳になる息子にも、0歳の時から奥田民生の曲を聴かせて馴染ませていたが、コンサートとなるとまた別で、「大人に紛れてよく見えないから」「次の日学校だから」と、至って冷静な返答で断られていた。いつになったら観に行けるのか、きっと息子が完全に親離れしてから、夫と行くのかなと思っていた。その頃も現役で歌い続けてね。とか。
 でも、奥田民生は曲を作り、演奏し、歌い続けている。ユニコーンも再結成して、皆で楽しんでいる。ああいつかそのうち!!……ただ難点は、このような田舎町に来てくれないことであった。隣の県なら来るのだが、平日だと「翌日学校だから」「僕はまだ背が低いから」と、やはり息子は断り続けた。まあそうですよね。息子の言う方が圧倒的に正しい。
 でも、とうとう!!
 とうとう、隣りの市に来ることになった。県内である。ドアtoドア(?)車で1時間。
 これには、息子も納得してくれた。もう今年、12歳になることもあり、寝る時間も以前ほど早くはない。学校が終わってから会場に駆けつけるとして開始時間にも、終了して帰宅してから寝る時間にも何とか間に合う。背も140センチを超えて、後ろの方の席なら、傾斜がついていて見えるようになっているはずである。
 「良いよ。」と納得してくれた。