46歳も何か月か過ぎ、立派な更年期障害にハマっていることを思い知らされる。
 でも更年期障害って、もっと深刻で、自分が心身ともにどうにかなってしまうか、全然感じにくいか、どちらかだと思っていた。こんなに日常に入り込んでいて、普通に生活できるなんて知らなかった。世の人々は、もっと更年期障害について語ってほしいと思う!
 今まで色々と症状を書いてきているが、私が最も不思議で、大丈夫らしくても「本当に?」と疑ってしまうのが、睡眠のことについてである。
 細かなことから書くと、数年前から、急に早朝、動悸で目覚めることが出てきた。時には吐き気も伴う。前夜に食べ過ぎたかな?と思ったが、そうでもない気がする。最初の頃は、精神的ストレスがあったため、そのせいだろうと思っていた。でも、一年前の春くらいからまたそういう症状が出てきた。もう精神的ストレスは特別になかったので、何故だろうと思った。それが秋頃から一か月に何回もある。症状が出る時は、数日続く。だいたい三日くらい続く。何が発端かかもよくわからない。多分体の周期的なものなのだろうが、今一つパターンが見えない。困ったのは、そういう時は早起きなことであった。
 さらに、その頃から段々と5時半頃にいったん目がさめてしまうことが増えた。何時に寝てもである。早く寝ても遅くなっちゃっても、5時半頃に目がさめる。息子の通学のために、起きなければいけないギリギリの時間が6時40分頃。40分だともう遅れ気味で、バタバタと準備することになる。めざましは6時20分頃にかけている。だいたいモゾモゾして6時半過ぎくらいにムックリ起き上がる。でも5時半頃に目がさめる。それから「いやいや眠いはずだ!」とムキになって横になり、6時頃にようやく眠ってしまうらしい。
 学生時代、私は目覚まし時計より数分早く目がさめても「あと2分寝れる!」とか思ってすぐ眠れたし、ギリギリまで寝ていた。でも今はあと数分と思うと、眠れない。あと1時間でもあやしいくらいである。
 睡眠時間について言えば、物心などまったくついていない赤ん坊の頃から私はロングスリーパー気味である。母は「この子、こんなに寝ていて大丈夫かしら」と寝息を確かめたり、時々無理に起こしてミルクを飲ませたりしていたらしい。中学高校生時代も、6時30分頃起きなくてはいけないにしても、10時半過ぎくらいには布団に入り、11時の音を聞く前には眠っていた。社会人になっても8時間くらいは毎日寝ていたと思う。少なくても7時間半。その後、ニュージャージーに住んだ頃や結婚したての頃も6時間くらいしか寝ない日があっても、昼寝で数時間寝ることが多々。
 睡眠不足はメニエールの症状を引き起こすので、とにかくたっぷり寝ないと体がもたないようにできていた。メニエールが怖くて、睡眠不足にならないように気を遣ってはいたけど、それでも油断するとフワフワしてきてメニエールが起きそうになっていた。特に子供ができてからは慢性的に睡眠不足だったので、晩御飯を作る時間くらいには大抵もうろうとしていた。頭がぼんやりして、膨張したような感覚で晩御飯を作ることが辛くて仕方がなかった。これは15年近く続いたことになる。