親に「すぐビックリするのね」と何度も言われたことを覚えていて、別にいやだとも思わなかったけど、人を苛立たせるくらいに私はちょっとしたことでビックリしちゃうんだと自覚し、なるべくだけど口にしてはいけないんだと思っていた。他にも「ちょっとしたことが痛いのねえ」も言われた。生理痛に関してももしかしたらそうなのかもしれない。どこも悪くないのに激しく痛むのは、単純に痛みに敏感なのか。実は医者に言われたことがある。そういう性質かも、と。もしかしたらその医者は、この特性について知っていたのではないかと今となっては思う。でも信じたくなくて心の中でそんなことないと否定した。当時、「痛みに敏感とかそんなことあるのか?」と印象に残った。
 あと大人に言われたことで言えば「繊細」「神経質」「気が弱い」「言い返せるくらいじゃないと」「優しすぎる」「過敏」といったところである。どうやらこれが全部当てはまるらしい。「大人に、よくそのように言われたことがある」ということがチェック項目にある。言われている人、それを気にしている人、いけないことだと思って黙っていたり直そうとしていたりする人が結構いるんだということが驚き。しかも5人に1人である。しつこいけど、5人に4人は違う。5人に1人って意外とたくさんいるけど、だけど多数派ではない。もう何回書いても「そうなのかあ!!」としみじみしちゃう。いやはやもう感心である。
 親は何の気なしに言っているのだろうが、子供はものすごくダメなことだと思う。だって、世の中そんなんじゃ渡っていけないのではと思うからだ。なるべく上手に、良い意味で鈍感になり、良い意味で図太く生きていくことがよしとされているからだ。そして当然、私もそれが羨ましい。何度も書いているが、私だって大ざっぱで良い意味で鈍感なところも多々ある。そして何より行動が雑。人の気づかいを「受ける」側。例え気が付いたとして遠慮し過ぎて動けないし。そして物事を進めるのがスローなので、おっとりしていると思われている。あと身の回りで細かいこと、これは自分にとって大事ではないと思うことに関しては、驚かれるほど気にしない。だけど、人の表情や言葉のニュアンスにものすごく敏感だと思う。これは全然良い意味ではない。過敏という風には思っていないが、気にしてしまうのだ。何であんな表情をしたのだろうか。どのように思っているのだろうか。だから私は、顔立ちの良し悪しが全然気にならないのかもしれない。顔立ちの良し悪しがわからないわけではないけれど、世間で言われているそんなことは私にとって全然重要ではないのだ。大事なのは、話している時に出てくるその人の雰囲気や表情。話さないとしても文章から感じられる、その人の言葉のチョイスとかニュアンス。人柄や雰囲気。
 こういったことも、このチェック項目を読んでいて感じた。
 すぐに言い返せないことがものすごく自分で苛立ち、悔しい思いばかりして損だと思ってきたが、これもまたこのhspの特徴だとわかった。相手の気持ちや思いをガッツリ感じてしまうから、らしい。そして自分の気持ちが溢れすぎて、言葉にならなくなるのだ。相当な時間差でああ言えば良かった、こう言い返せればなんて思うのは、まさにこの特徴だという。単純に頭の回転の鈍さとか遅さとかもあると思うのだが、性質のせいでもあると思えば、仕方ないと割り切れることも時にはあるかもしれない。