雑草を抜くのが大変なのと、少しはオシャレにしたいのとで、端の方を茶色い土で固める方法を知った。早速そういう土を購入し、敷き詰めてみたが、何しろ素人だし、きちんとはかるのが面倒で何となく平らにしてみたので、あちこちに凸凹ができて、水がたまるようになってしまった。コケも生える。色がオシャレなのも最初のうちだけ。
 木のチップも敷き詰めてみた。素敵な色と虫を寄せ付けないらしい香りとで最初は満足していたが、どんどん色は悪くなっていったし、湿気がこもるようで、植木にあまり良い影響を与えないような気がして、少しずつ排除していった。雑草は相変わらず生える。
 結局、芝生を敷いてもらうことになった。最初からそうすれば良かった。それでも芝生の間から雑草は生えてきて、うまく雑草が抜けない。安い芝刈り機を買ったが、お互い様とは言え、うるさくて近所の目が気になる。時々重い腰を上げて芝を刈っている。
 さて、植木の方はどうだろう。
 建築屋さんお勧めのジューンベリーは、毎年実もつけるし、紅葉してくれる。確かに庭にいろどりができて良い。が。枝の生え方が少々行儀悪く、剪定が難しい。
 金木犀は順調だし花も毎年つけるが何故かあまり匂わない。これで良いのか。
 アジサイも小さな二株を買ってから、庭に埋めてみたらどんどん大きくなる。これってとんでもなく大きくなったら蛇でも入ってくるのではと思うと、もうそんなに大きくならなくて良いやと、世話がおざなりになってきている。これで良いのか。
 最初の年はコスモスを植えてみて綺麗に咲き誇ったが、咲き誇り始めると背が高いために行儀が悪い。平地の一部だけにニョキニョキとコスモスが斜めに生えている様子は、だらしがない、という言葉がピッタリであった。これで良いのか。
 そして梅。ヒコ生えが激しく、すぐに切るのだが、伸びてきてしまう。あの40センチくらいの棒に枝が生えてきたと思ったら、雪の重みですぐバキバキに折れてしまう。知り合いに愚痴ると「ちゃんと囲えば大丈夫」と言われた。金木犀は寒さに弱いから毎年囲っていたけど、梅を囲うことに気づかなかった。そしてバキバキになった枝をきちんと切っていくと、また一本の棒に戻ってしまった。一応60センチくらいにはなっている。でも隣のヒコ生えの幹の方が1メートルくらいあって枝も葉もついてきたため、そちらを中心に伸ばすことにした。一応その冬囲った。そしてその冬に限って暖冬で雪が降らなかったので効果はよくわからない。
 「これで良いのか」の連続だが、唯一調子が良いのが、ナナカマドである。毎年綺麗に葉っぱが色づき、実もなる。おそらく最初からある程度「木」の姿をなしてやってきたからであろう。
 庭や植物のことは、どうも苦手。咲いている花は綺麗だと思うし花束も好き。でも基本的に植物には虫がつきもので、それがある以上嫌なのだ。私はガーデニングとか植物を育てて心を癒すとか、全然興味が持てないつまんない人間なのだ。できることなら放っておきたい。でも荒れた庭もいやなので、適度に手入れも必要なのである。ああ放っておくのはもう限界、ってなってから芝刈りをし、剪定の時期もギリギリで何とか取り組んでいる。