朝がとにかく弱い。
 これがどうにかならないものかと思っていたけど、どうにもならないものらしい。何故なら、40半ばを過ぎてもまだ朝起きるのがすごく辛いからである。
 最高血圧で驚異の低い数値をたたき出した私は、きっとそのせいだと思っている。機嫌は悪くない。いや、悪くないフリをしている。本当はあまり良くない。厳密に言えば、機嫌の問題ではなく、頭が回転しないのだ。頭がだいぶ働き始めると、なんでそんな失敗を、と思うような簡単でアホみたいな失敗をしでかしたりする。とは言っても、30分もすれば割と普通に頭は回転し始める。
 ただ早起きはしんどい。皆こんなにしんどいものなのか。目が覚めちゃったり頭が冴えて早起きできたりしたとしても、そこから起き上がるのがしんどい。だから地区清掃の早い時間なんて、ものすごく苦痛だ。とにかく6時台に起きるのがつらい。中学から高校生にかけて、毎日6時台に起きていたにも関わらずである。当時は、10時半頃に寝ていたので何とかなっていたが、それでも6時半頃に起き、8時間はちゃんと寝ていた。でないと体がもたなかった。すぐ風邪ひくとか、電車の中で爆睡とか、帰宅後夕食まで爆睡とか。何かしらで補っていた。
 今も、7時台なら「え〜早起きいやだ」とか言いつつ、起きて「しんどい」とかはあまり思わない。よほど夜更かししたら別だけど。なので、毎日6時台に起きるしんどさを補うために、週末は思い切り寝坊をする。寝だめは決して良くないし、効果もないということはわかっていても、反抗心が芽生えるのだ。いつも無理しているんだから、今日は寝坊してやる!とかつい思ってしまう。
 息子がバスに間に合うように、私が6時10〜15分に起きるのが常だが、これでも相当辛くて、これにさらにお弁当を作らなければいけなくなる息子の高校三年間は私にとって苦行の日々となることが目に見えている。いやだ。すごくいやだ。息子がバスではなく、自転車で通える日は6時半頃に起きれば良いので、それだけでもとてもラクに感じる。もちろん「もう起きなくちゃいけないのか。」と体に鞭打って自分で何とか起きることには変わりないけど、そのたった20分がかなり大事で。これが7時台で良ければどれだけラクだろう。
 もう少し年を取って、朝方どうしても眠れなくなっても、私は布団をめくって体を起こせるのだろうか。