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　『君の名は』を観てから、RADWIMPSに興味を持ち、アルバムを買うことにした。友人に話したら、友人の子供がBUMP OF CHICKENが好きらしく、RADWIMPSがBUMPに憧れているらしいよという話を聞いて、道理で疾走感とか歌声の感じとか似ていると思ったわけだと納得した。
　私が大好きな奥田民生やユニコーンと違って、彼らは歌詞をものすごく大事にしているバンドだと思う。歌詞を大事にするのとテキトーに埋めるのとでは、どちらが好みかと聞かれたら、どちらも好みです。奥田民生やユニコーンの歌詞も好きだし、それでいて少し意味や含みを持たせていたり、時々グッとくることを言う。でもやっぱりどうでも良いからテキトーに作ったんだなと思うことも多い。井上陽水の「探し物は何ですか」も好きである。いきなり「それより僕と踊りませんか」とか言われて「うふっふ〜」とか歌っているとどうでも良いやと笑いつつ口ずさんでしまう。でもRADWIMPS やBUMP OF CHICKENの歌詞は、みずみずしくて若くて良い。青臭いとも表現できるが、やたらに恋だの愛だの人への思いが募るだのといったのより、こういう歌詞は純粋に「若いって良いな」と思う。
　ところで、ファンが若い子たちというのは、まだ色々聴いていないんでしょうね、若いバンドの若いファンは、まだまだ「ファン」ということに関しても若くて慣れていない。
　「私は、こんなにこのバンドのファンだから、こんなにも聴いてきました」という感じがにじみ出てしまう。その証拠に、新しいタイプのアルバムだと拒否反応が出るようで。「今までと違う」「らしさがない」「ガッカリだ」っていう。
　そのファンでい続けるということは、その対象である人やグループの色々な面を知るということである。もちろん私生活とか素のその人とかは知らない。あくまでも音楽を通しての話。奥田民生やユニコーンのアルバムなんて、今までどれだけ紆余曲折あったのだろう。いや別に迷いとかじゃないと思う。へえこういう曲も作るのか。今回はこういうカラーのアルバムか。って、思ったくらいで、いちいちガッカリだとか思わない。このアルバムは自分好みとか、今回のはイマイチ好みじゃないなあとかはあるけど、全般を通して受け入れる。というか、それがその人たちの表現であって、別に今まで通りのようなものばかり作っていられないだろうと思うからだ。
　RADWIMPSに関して言えば、私は過去のアルバムを聴いていないから、聴いて「へー」と思うくらいだ。上に書いたように、歌詞がみずみずしいなと少しだけ年取った気分が、若い頃に戻るような感覚になる。過去の曲は知らないしあまり聴く気はないけど、なかなか尖ったタイトルがあって笑える。
　そしてミュージシャンて、色々なミュージシャンの影響をどこかで受けるものなんだなあと思う。