更年期が確実に近づいている。足音が聞こえる。もうすぐそばにいる。
 体のあらゆることが今までと違う。
 そのせいかなと初めて知ったのは、特定健診コレステロール値が高かった時である。「まあお年頃ですね」と言われた。色々調べてみると、更年期でコレステロール値が上がるということは割とあることだそうだ。だからと言って油断してはいけない。それによって食生活や普段の生活を見直し、それを少しずつ習慣づけていくことで自分の健康を、その後も保っていけるというものらしい。
 特定健診の時は、問診票があって、それをチェックするのだが、そこで「週に2回以上、30分以上の運動をしている」と書いてあるので、おそらく運動のペースとしてはそれが最低限のラインなのだろうと思う。それを半年続けてみてまた血液検査をしたら、ギリギリだけど正常値内になった。本当にちょっとで良いからそれを続けることが大事と感じた。最近は、週に2回〜4回は30分以上続けて歩くようにしている。
 さて、ほかに更年期が近づいていることを感じているとしたら、生々しい話で申し訳ないがどうしても更年期と直結している生理のことである。
 これが終わるから更年期がある。
 これが終わるのを私はとても楽しみにしている。
 この文を英語に変えなさい、みたいな文章になってしまった。
 中学生の頃から生理痛がひどかった。痛み止めをのんでも寒気が広がり汗だくになっても寒く、お腹で激痛が続き吐き気がした。高校生の頃からは実際に何度も吐いた。登校中の駅のトイレや学校の保健室などでも。ちゃんと座っていられないくらい痛くて辛かった。結婚して夫と暮らすようになるとかなり驚かれた。とにかく一日くらいは使い物にならなかった。その後「ロキソニン」と出会い、最初はのみかたを間違い、空腹時にのんでしまって急性胃炎になり、夫に夜間急病センターに連れて行ってもらったことがあった。冷や汗と生理痛と吐き気と、さらに胃痛で本当に救急車が必要なのではと思った。しかし段々タイミングやのみ方が上手になって、10年以上「生理で痛いけど、一日使い物にならない、ということはない」程度で済むようになっていった。痛みが軽ければ3回、重い時で5回、ロキソニンのお世話になっているけれど。
 一番の敵は、冷えと重たい物を持つこと。その瞬間は対処できても、その直後に猛烈な痛みがやってきてうずくまらないといけないくらいだ。立っていられない。
 とにかく何とかしのいでいけるようになったのに、44歳の頃からか、ロキソニンをのんでもあまり効かないことが出てきた。痛みが激しく、高校生や大学生の頃のことを思い出す。薬をのんでもあまりきかない。脂汗が出てきて、うずくまらないと耐えられない。プラス。ものすごく眠い。激しくない痛みも長く続くようになったし、眠いのなんて、5日間くらい続いてしまう。
 困る。
 特に痛いのは困る。