ちょっぴりテイラー・スウィフトのアルバムにハマっている。
 洋楽は何故か女性ヴォーカルが好きなのです。ちなみに邦楽は男性ヴォーカル。何でだろう。明らかに偏りが見られる。もちろん洋楽で男性、邦楽で女性、という好みもあるが、やはり割合は歴然としているのだ。邦楽の女性ヴォーカルは、上手であっても声に張りがあって澄んでしまうのが、どうもしっくりこない。いっそ少々下手でも「はじまりの歌」でヴォーカルを務めた くらいが良い。そして男性ヴォーカルもロック向けの声の方が好きらしい。
 で、女性ヴォーカルの曲に何となく飢えて、家にあるアルバムをあれこれ探った。昔の曲ではなくて最近の曲を開拓したかった。アヴリル・ラヴィーンも良かったが、歌詞じゃなくて声に色っぽさのある人はいないかなあと思っていたら、ああそうか、最近夫がテイラー・スウィフトのアルバムを買ったなあと思い出した。
 一時、テレビで「テラスハウス」という番組をやっていましたね。あの番組、すごく苦手だったんだけど、時々観ていました。怖いもの見たさみたいな感覚でしょうか。いやあでも苦手だったなあ。そこで象徴のように流れていたのがテイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」で、もうその曲ばかりが流れていた。だからそれを聴くと、「テラスハウス」が思い浮かばれていやなんだけど、彼女の歌う曲は、歌詞の品が悪くないんですね。声も好きなので、聴いてみることにした。最初に聴いた時は「この人の曲は全部こういう傾向になっちゃうのねぇ」と、「テラスハウス」を連想させる部分があるとすぐ気持ちがシャットアウトしてしまっていたが、改めて聴くと、そうでもない。アメリカの音楽はついついカントリーっぽくなってしまうし、彼女自身「カントリーミュージシャン」であることも知ったのだが、あまり強く感じられない。時々「あっカントリー……」ってところもあるが、やっぱりポップなのだ。
 『red』というアルバムの中で最初に気に入ったのは「trouble」「stay stay stay」という曲で、車で聴きながら口ずさみたくなったので、歌詞を見ながら歌ってみようとしたら、全然口が追いつかなかったので、練習してみた。何回か練習していくうちにごまかしながら歌えるだろうと思ったがそうでもなく、思った以上に早口で、何回も練習してみた。ある数行がどうしても誤魔化しきれず。こういう時はわからない単語の意味を調べると案外歌えるので、調べてみたり。でも他の簡単な曲も含めてまあまあ歌えるようになった。いつかカラオケで楽しみたいが、キーが私には高すぎて、か細い声で歌うしかないだろう。あと、それほどメジャーじゃないその何曲かはカラオケに入っているのだろうか。
 さらにCMでかかっていた「shake it off」という曲が結構好きなのだが、息子が学校で英語の時間に歌っていたことがあった。息子の学校では英語の時間に、懐かしい英語の曲、最近の英語の曲を月替わりで歌っているらしく、英語のリズムに慣れるのに良い練習だと思い、微笑ましく聞いている。それを聞いているうちに、やっぱり手元に欲しいと思い、自分のお小遣いで買うことにした。彼女は、アルバムの中でも一曲の中でも色々な色の声を持っていて、それが素敵。若いのになかなか良い。