最近は眠たくて仕方がないのが困りものである。歳を取った証拠なのだろうか。
 ずっと眠いわけではない。眠くてフラフラし、メニエールが起きそうなくらいだとか、夜もよく寝たのに朝も昼も眠くて、いつもの睡眠時間に+2時間とか昼寝しても夜はやっぱりちゃんと寝られるとか、そんなひどいのは、大体10月や3月前後である。
 そういう季節以外は朝の目覚めが良い。それどころか夜中も何度も目がさめる。そしてシャキシャキ動ける午前中。珍しい。なのに、昼過ぎに眠たくなって仕方がない。出先で寝てしまう。
 元々昼寝ができないタイプだった。息子が赤ん坊だった頃、昼夜問わず、あまり寝てくれない、寝てもすぐ起きて泣くので、寝ている時はチャンスとばかりに寝たかった。でも、「チャンス!」と思うと気負って寝れないのである。だから昼寝は得意ではなかった。最近でも、ちょっとだけ「寝よう」と気負わないと眠れないこともある。睡眠時間が足りないとか、メニエールの兆候があるとかだとなるべく横になってみると、時々2時間くらいぶっ続けで寝てしまうこともあるが、だいたい20〜30分で目が覚めるか、結局眠れずに眠気を引きずって家事を始めるということもある。
 ちなみに自分が赤ん坊の頃は「この子生きているのかしら」と心配されたくらいよく寝ていたタイプだったそうで。あと、今も一般的と言われている睡眠時間よりは多めに寝ないと体がすぐに不調になるので、夜眠れないって言っても、眠れない日で多分大人の平均的な睡眠時間と同じくらいのようだ。
 他によく眠れてしまうのが、車の中である。前の晩によく寝ていても、気が付いたら助手席や後部座席でウトウト寝ている。ウトウトどころか、口が開いていたり、後ろにのけぞっていたり、座席に倒れ込むようにしていたりで爆睡である。大丈夫なのか私。そして「あっ寝てたのか、ビックリした〜」とか言いながら起きようとするのだが、気が付いたらまた爆睡してしまっているのだ。子供ができてしばらくしてからこんな風になってしまったと思う。だから自分一人の運転の時も困りもので、時々眠気がおそうと自分で怖くなる。よって、連続して運転できる時間がとても短くなってしまった。以前は2時間くらい運転しても「疲れた」というだけで、決して眠くはなかったのに。
 カフェで文章を書いている時も辛くてウトウトしてしまうことがある。特に自分の文章を読み返して校正しているとたまったものではない。気が付いたら30分位寝てしまう。オシャレなカフェで。私はいったい何をしに来ているのだと思い、推敲や校正は、なるべく家でと思うようになった。そして家でそうやって自分の文を読んでいてもパソコンの前でかなり無理な姿勢で寝ていたりする。もしかして私の文が退屈なのか。又、夕方に家計簿をつけるなどの雑用をやっていると耐えられなくて横になったら40分位寝ていたり、歯医者があると虫歯治療中なのに平気で寝ていたりする。
 何でこんなに眠いのか。もしかして更年期のさしかかりは、妊娠初期のようにホルモンのせいで眠くなるのだろうか?ああ眠くてこのまま認知症になってしまわないか心配だ。