サンドウィッチも好きな食べ物の一つである。
 サンドウィッチにも色々種類があり、幼い頃、アメリカに住んでいた時、ブリンピーという日本にある「サブウェイ」サンドに似たサンドウィッチ店によく通った。野菜のシャキシャキ感が苦手だった私はいつも「ミートボールサンド」を頼んだ。中身は、ケチャップまみれのミートボール‘だけ’である。
 日本に「サブウェイ」が来た時には、遠くだったが大喜びで何度も通った。もちろんその頃には野菜も平気になっていたので、色々と頼んだ。でも生玉ねぎは相変わらず苦手なので、食べられなくはないが抜いてもらった。大人になってからアメリカに再び行った時も、いつも「everything without onion」と言っていた。今も地元にできた「サブウェイ」に時々買いに行き「玉ねぎを抜いて下さい」「ピクルス多めでお願いします」とか言う。
 某ファストフード店にあるそういったスタイルのサンドウィッチも好きである。以前はボリューム的に足りなかったのだが、今はおばさんの胃なのでちょうど良い。
 それ以外の、コンビニに置いてあるようなサンドウィッチも好きである。アメリカでもダイナーに行けば、ハムチーズだけのや、ボリューム満点の三角サンドはメニューにのっている。だいたいのパンがトーストしてあって香ばしくて美味しい。
 幼い頃の私は好き嫌いがとても激しくて、小学1〜2年生の頃に持っていくランチは母にリクエストしていた。中身は「卵サンド」である。ピクルスも入れず、茹でた卵にマヨネーズをあえたもので、何より大好物であった。毎日食べても全然飽きないので、母も呆れるほどだったようだ。ピクルスも大好きなのだが、そんな余計なことをしてくれるなと、卵のみのサンドウィッチを毎日毎日ランチボックスに入れて通い、昼は毎日毎日そのサンドウィッチを食べていた。毎日毎日「美味しいなあ〜」と確かに思って食べていた。
 その後、私ってサンドウィッチが好きなんだなあと自覚したのは妊娠していた頃である。つわりが激しくてあらゆる物に胸焼けして何も食べられずにいた私は、夜中にお腹が空いて困った。そんな時には、夫に頼んで買ってもらっていたコンビニの三角サンドを台所にしゃがみこんで、もそもそと食べていた。そして夜中にトイレに起きた夫が、台所でげっ歯類動物のようにサンドウィッチを食べている私を発見して、よくギョッとしていた。
 その後もコンビニで何か軽食をと思ったら、8割サンドウィッチを手にしてしまう。おばさんの胃になったからか、おにぎりを手に取ることも増えたけど、ご飯ものだけでなく、サンドウィッチとご飯もの、みたいに、どうもサンドウィッチびいきが止まらない。
 昔はそれほど好きではなかったカツサンドも今は時々食べる。あれもまた美味しいのだ。キャベツが入っていて、トンカツソースやマスタードの味がするとたまらない。
 そうそう、家族で泊まりキャンプをする時、私にとっては睡眠に関してあまりにハードで、一週間くらい疲れが取れなくてちょっと嫌なのだが、キャンプの朝食は大好きなのである。食パンに少量のマヨネーズを塗り、チーズとハムを乗せて食パンをまた重ねておくと、夫がそれをギュウギュウにして焼いてくれる。これが抜群に美味しい。