ふなっしーが南極に行った。ツイッターでずっと追っていて、南極に行った時もずっと追っていたが、やはりふなっしーが可愛くてたまらない。ふなっしーのつぶやきは、旅に対する真摯な様子が表れている。南極がどんな様子かを知りたい、そして「大丈夫だよみんな、心配しないでね」という気持ちであふれている。正直、家族だったらいやだ。心配しすぎるからだ。危険な所には行かないでと思う。
 じゃあ何故、このつぶやきに私は時々キュンと来てしまうのか、考えてみてわかった。まずふなっしーは誠実なのである。心配する皆の気持ちをちゃんと汲み、受け止めて、それに対して言及している。マメにつぶやき、皆からの心配を払拭しようと努力している。そしてそれと同じくらい私にとって重要なのは、ふなっしーは、好奇心がとても強いということを感じることである。
 昔から、好奇心の強い男の子が好きだった。心の中に思っている疑問を、言葉に出さずにはいられないのは男の子の方が多い。幼いながらも母性をくすぐられるのだ。無邪気で良いな、女の子にはない部分だなと思う。無邪気だから良いのだとずっと思っていたが、最近ふと、それだけじゃないぞと気づいた。好奇心の強い人というのは、その裏に「知りたい」という気持ちがあるということ。つまり、知性が感じられるということなのだ。私は、知性を感じられる人にとても弱い。厳密に言えば、雑学を披露する人とかじゃなく、自分の世界を持っていてそれについて話す時の表情を見ている。又、自分の知らない世界に素直に「知りたい」と反応する人が良い。そして私は、嘆かわしいほど単純に、そういう人に反応する。ふなっしーは、おそらく好奇心が強いために、色々な言語を習得したり、そこの国に行く時に、その国で使われるフレーズを少し覚えて、現地の人と関わろうとする。国だけでなく、国内の各地に行っても、ふなっしーは謙虚かつ大胆である。知らないことは「知らない」と正直に言う。そうか、私はふなっしーに知性を感じていたのだ。だからこんなに気に入っちゃったのだ。だからこそ、ふなっしーは、フォロワーに試されるような質問をされても、こちらを笑わせてくれるような気の利いた返答をする。
 南極に行ったふなっしーは、大自然に感動し、辛そうな船旅を、芸人アントニーと「頑張って楽しんでいるよ〜」とこらえている。その様子をつぶやかれると、健気な頑張りと、純粋な好奇心に心が動かされる。
 ちなみに、ふなっしーは、3月11日、2011年の大地震について心のこもった言葉を書いてくれていた。あんなにしっとりとしたふなっしーは初めてである。そこでも心を動かされた。もう夢中だ。ただし、やっぱり現実に目の前にいたとして、中身の梨がいたとして、私は家族にはなりたくない。もう少し安心できる人が良いのだ。あっもちろん梨じゃ困ります。ふなっしーはファンのために動く。もちろん自分のためでもあるのだろうが。でも目の前にいるとこちらが心配になってしまうタイプだ。
 阿川佐和子との対談も、人柄がしのばれて素晴らしかった。あっ、梨柄ね。