ゴールデンタイムに上がってくるようだが、『しくじり先生』が面白い。この番組、思いやりと温かさにあふれている。
 有名人を呼んできてその人を先生とし、毎回その人が自分がしくじってきたことを暴露していく。どのようなことをしくじったか、何故しくじったか、しくじらないために皆に気を付けてほしいこと、言いたいこと。時に内容が、聞いていてつらくなりそうなこともあるのだが、教室にいる生徒役演じている皆が上手にフォローしてくれる。痛々し過ぎるのを、緩和してくれるのが意外と平成ノブシコブシの吉村である。それまで彼を面白いと思ったことはなかったのだが、ここでの彼は、先生役である人たちの悲しいエピソードを笑いに変えてくれて、場が和むことがとても多く、貴重な存在である。それと同じくらい良い存在がハライチ澤部君である。前にも書いたことがあるが、私は彼のことをだいぶ可愛いと思っている。お笑いとしても、画面を通して伝わってくる人柄もかなりのお気に入りなのだ。真面目さや誠実さが垣間見えて、彼が面白いと思うポイントがわかりやすくて良い。感情も素直に表現するのでとても良い。「きっと良いおじさんになると信じている」といった内容のことを以前、書いたことがあると思う。今後も楽しみだ。そんな彼は、まだまだ若手なのだが、安心できる存在であり、安定感がある。吉村と共に、しくじってきた先生方のエピソードを、素直に受け止め、切なくも笑いに変えてくれる。
 そして、その他の生徒。いつも全員が一緒というわけではないけど、準レギュラー的な存在の女性陣もいる。彼女たちも時には楽しそうに、時には真剣に話を聞き、表情も素が出ていて良い。そして生徒全員がどうにも発言できず動けなくなった瞬間に、うまく口出しをするのが「担任の先生役」のオードリー若林君なのである。本当に感心しちゃうのだ。
 若林君のことを書いていたら、一時、『日曜芸人』と言って、若林君とバカリズムアンタッチャブル山崎の番組があったのを思い出した。よく、三人を比べて誰が一番良いかと女性に質問する場面があった。きっと結婚して幸せになれるのはザキヤマのような人だろう。でも私が好きになるのは、バカリズムのようにちょっと気難しくて男らしく可愛いタイプなのだ。割と引いてしまうエピソードが幾つかあって、実際に目の前にその人がいてどういう感情を持つかは別です。若林君は、テレビから伝わる人柄も良いし、意外と男らしい面も持っていて、なかなか興味深い。けど、それだけなのかな。可愛くて面白いけど。闇が深そうで。多くのお笑い芸人さんがラジオをやっているが、若林君もそこを評価されたがっている。しかし私はあえてラジオを聴く、という趣味がない。唯一、夫が聴く「赤江玉緒のたまむすび」を時々聴かせてもらう程度だ。ラジオを聴いたら、もっと人柄がわかったり、面白さを知ったりするんでしょうね。
 最後にもう一つだけ最近のこと。ザキヤマと書いていて思い出した。『アメトーーク』で、藤原フジモンザキヤマとで、若手のネタをパクるという企画があり、お腹を抱えて笑い転げた。その後、何度かあったが、毎回面白い。パクるなんて、って最初は思ったけど、この二人の力量を見させてもらった。面白くて毎回お腹が痛くなる。
 色々書いたけど、このところ、お腹を抱えるくらい笑う番組がまた少し増えて嬉しい。