味については、あまり贅沢を言わないし、別に「贅沢を言いません!」と強く心に決めているわけでなく、まあまあで満足しちゃうのだが、美味しいなと思える店と出会えるととても嬉しい。しかも店の雰囲気も良かったら、とても気分が良い。
 ちなみに、私は、そんなに度々「お友達とランチ」というご身分ではない。
 ほとんどの友達とはファストフードで、とにかく喋ることメインで会うし、時には素敵なランチに行く友達とも、9割は、ファストフードや、よくあるカフェで済ます。しょっちゅう会ってお茶を飲みながら喋る友達もいるが、彼女ともランチと言って、こじゃれたレストランに行くのは、半年に1回、あるかないかである。
 もちろん普段は、前日の残り物とか、家にある麺類、冷凍食品で済ませてしまう。朝食も夕食もそこそこちゃんと栄養を考えて食べてるし、まあ良いやって思っちゃうのだ。
 さて、味のこともまだまだ色々書きたいが、店として残念だなあと思う所もある。
 マニュアル通り過ぎて、融通のきかない店。店員は笑顔だが、習った通りしか返事できないのか、会話がイマイチかみ合わない。
 マニュアル通り過ぎて残念だったお店と言えば、ちょっとしたアイスクリームがどうしても食べたくなった時のこと。少し、口の中が甘くて冷たい物を欲していたんですね。でも、入ったレストランのメニューに、アイスクリームがなかなか見つからない。やっと見つけた所は「お子様メニュー」の端っこの方だった。でも、「アイスクリーム」である。もう、脳はとてもアイスクリームを欲しているので、近くにアイスクリーム店も見つからなかったし、これでも良い!と思って、店員に頼むと「あっ……それは、お子様用ですので。」と言われた。頭の回転が鈍く、すぐに反応して返事を返せない私で(お笑いで言えば、ツッコミには絶対に向かないですね。それでも関西ではある程度、会話上、ツッコミができないと、「そんなんじゃアカン」「ツッコミ待ちやで」とか催促されるので、大変です。ある程度は私も心得ています。)まだ20代だったので、今より押しが弱く、一瞬ひるんだが、アイスクリームを食べたい気持ちが勝ってしまい「子供じゃないと食べられないんですか?」と食い下がった。すると、店員は「ちょっと聞いてきます。お待ちください。」と厨房に向かってくれた。しばらくすると、戻ってきた店員。「すみません。こちらは、あくまでもお子様用だそうです。」むむむう。こんな店、出てやる!と出ていきたかったが、足は棒のようだったし、冷たい物を食べたい欲に勝てず、私は代わりの物を注文した。
 その店には二度と行かなかった。陰湿にも、周りの人にもその話をしまくってしまった。ごめんなさい。でも、そんな融通のきかない店、アメリカにはなかった。アメリカじゃ、注文ばかりしている。これは要らない、これは入れてくれ、これは一緒にしてくれ。関西じゃ、商売の上手な土地なので、少しくらい粘れば、店員たちは、笑顔でこちらの要求に応えてくれた。なので、その土地特有の女性店員の愛想の悪さと、その店のマニュアル通りしか動かないことに無性に腹が立ってしまった。
 融通のきかない店、こういう方針だからと頑なな店、ありますよね。それが方針なんだろうけどなあ……でもなあ……。