ふなっしーが思わず口走ってしまいそうな中身の本音。でも、いやいやワタクシは梨なんです、と我に返る(??)ところ。このギリギリのラインが、計算づくなのか、どうにも可笑しくて仕方がない。会話も気が利いている。自分自身が梨であることでブラックなことを言うことはあるけれど、周りのことは悪く言わない線引きをする。そういった人柄、いや梨柄も出ていて、真面目で誠実そうである。そう思っていると、発注ミスとか言われていた形状も可愛く見えてきた。目がきらきらしているように見えてくるし、あの不出来な体も、中身の人、いや梨、がまっすぐ立つと、梨がビョーンと伸びて笑える。
 そう、私はふなっしーに夢中なのである。ツイッターもフォローしている。ふなっしーにツイートしてくる人への返答も気が利いている。この人は真面目で誠実で、会話の反射神経も良く知的。中国語も上手な様子。しかも走れる人で、さらに可愛い。たまらない。
 グッズも買ってしまった。「携帯電話を支えるふなっしー」。値段も手ごろだったので、お小遣いで買ってしまった。ちょっと衝動買いだったけど、普段からかわいがっている。
 ふなっしー……可愛い……。
 大人になってこんなキャラクターにハマるなんて、ちょっとした浮かれやさんのイタイおばさんではないか。まさか私がこんなことになるとは。
 そして、夫がこんなことを言っている。
 「20年後くらいに、『僕がふなっしーの中に入っていました』とか言って、テレビに出てくるんじゃないの?」と。
 ……あり得る……。
 実は、そんな魅力的な人、いや、梨(……もう良いですか?)実際に見てみたい、どんな人か……。梨か……(しつこい。でもふなっしーが頑なに「梨です!」と頑張っているし。)見てみたいというのが本音。どんな外見だろうが、私は賞賛の言葉を送りたい。
 でも、夫の言う「20年後くらい」というのが、とてもリアル。もう子供たちも大きくなっているから、中身を知ったところで、夢が壊れたりもしない。やっぱり20年後辺り。だけど、だけど、どんな外見であろうが、とか言いつつ、20年後ですよ。きっと、立派なおじさんもしくは、おじいさんです。あっ。……なんと書けば……。中年梨?初老梨??いや、老いた……熟し過ぎた梨?なのでございます。さすがに私は、ショックを受けるのではないだろうか。こんな人が……。いや、梨が……。でも、中身を見てみたい気持ちは否めないです。きっとファンになります。それが私の好きじゃない「イケメン」であったとしても(色々噂をネットで見聞きしていますが)。今の彼はだって、例え中身のまま、楽しい飲み会に出ても「ぼくがふなっしーの中身なんです」なんて言わないだろう。万が一言ったところで、知らない人はそれほど信じないだろう。信じたところで「そんな仕事、いつまでするのよ」と、ぐうの音も出ないことを女子に言われるだろう。私がその場にいてもそう思うだろう。この人、この先どうしたいのよ。と、現実的に考えるに違いない。ああ、切ないねえ、ふなっしーよ。
 そんなわけで、私はふなっしーに夢中である。可愛いです。