最近、ちょっぴりハマってしまっているキャラクターがあります。
 物心つくような幼い頃から、私はスヌーピーが大好きでした。アメリカで4コマ漫画を買ってもらい、クラシックスヌーピーを満喫。でも、ちょっと哲学的過ぎて、幼い私には、意味がわからなかったけど。下らない内容だけはわかりました。パティアンドジミィや、ホリーホビー、セサミストリートではグローバーという情けないキャラクターも大好きだったけど、スヌーピーが犬であるという可愛さは、私の心を掴んでいた。
 帰国すると、キキララにハマりました。パステルカラーの夢心地。そのうち、マイメロディという、私の大好きな「ウサギの形状」のキャラクターが出てきた。なんでしょう、あの可愛さ。うさぎの「形」が好きなんですね。ウサギが可愛くて仕方ない。これは今でもです。4歳や5歳のハロウィンでも、お化けとか関係ない、ウサギに扮装して満足していた。しかもそれほど可愛くないお面であっても。「うさぎ」に扮している私……という自己満足の世界にひたっていたのである。でも、当時はウサギのキャラクターなんかいなかったので、しばらくしてからマイメロディが出てきて、しかもパステルカラーであることで、すごく気に入った。ちなみに私、これも物心ついた頃のことだが、ピンクが好きじゃないというひねくれた少女であった。女の子が皆「ピンク可愛い」と言っていることにも反発をおぼえた。そんなにあんな甘ったるい色が良いか?!4、5歳の私が、日本語小学校で、おおいに日本人少女と共感できなかった点である。なのに、キキララとマイメロディで、ピンクの雑貨がたくさん身の回りに集まった。
 しかし!例えばリュックとか、外に持って行く物は、ピンクはいただけなかった。当時の私には。今はそんなことないんですけどね。そうすると、スヌーピーのちょっとシブイ色がたまらないのであった。ベージュのリュックなんて、当時、女の子の中ではあまりにも珍しかった。アニメっぽい少女漫画も描かれていなくて、スヌーピーである。
 そんなわけで、スヌーピーは、色遣いも好きだった。ミッキーマウスやキティちゃんは、当時、原色ばかりで、一部の雑貨を除いては、あまり好きになれなかった。これも今は違いますけどね。ディズニーランドも大好きだし。とにかく、当時は、微妙な色遣いをする渋いスヌーピーが大好きでした。
 その後、色々なキャラクターが乱立されます。中学生ともなると、結構翻弄されて、あれもこれも可愛い、と文房具に取り入れていました。
 そのうち、大人になってからユニバーサルスタジオジャパンができます。スヌーピーが再び脚光を浴びて専門店が出ると、懐かしくなって、グッズを買った。子供がいることに理由をつけて、ぬいぐるみも買った。可愛い……。息子がスヌーピーに向ける視線以上に、スヌーピーに対し、熱い視線を注ぐ30代女。今や40代女。……まあ良い。可愛いと思ってしまうものは仕方ない。
 子供のころに買ってもらった漫画の本、今も家に置いている。今読んでも、哲学的なのか、そもそも単語の意味がよくわからなくなっていたりして、なんだかわからないが、古い感じの絵がまた可愛い。