周りの皆が思っている以上に、実は私は、音楽が好きである。
 どのくらい思われているのか別に知らないけど、でも、多分そうである。多分、だけど。多分、まあまあ音楽が好きと思われているくらいだと思う。あまり探究心もないし、知っているミュージシャンも限られている。でも、多分周りの思う「まあまあ」よりは好きである。一日のうちで、好きな音楽を一度は聴かないと、落ち着かない。今までこのカテゴリーに書いてきたように、ロックが中心だけど。
 気分が不安定な時に音楽が、心の安定に、すごく良い。家族とまったく趣味やタイミングが合うわけではないので、イヤホンで聴く。かなり気分が安定する。ウオーキングする時も、鳥の出没が期待できなければ、音楽がないと、楽しさは半減。いや、四分の一以下だっ。音楽を聴くためなら歩くのも頑張ろうと思えるくらいである。一人でのドライブも、何より音楽。運転の時だから音楽を聴いているのか、音楽を聴くために運転が好きだと思っているのか、もはや自分でもどっちだかわからない。家事をするのに気分がどうしても乗らない時も音楽。鼻歌もしょっちゅう歌う。車の中でも楽しく歌う。一人でも。というか、一人の時の方が遠慮なく歌う。そしてうまく寝れない時もイヤホンで音楽。
 それだけ音楽は欠かせない。
 そんな中、奥田民生が新しいアルバムを出すと、「聴きすぎて、早く聞き飽きてしまわないように」と、努力していることがある。
 何の努力だ。
 車の中と、ウオーキングの時だけしか聴かないようにする。家でも聴きたーーい!!って思う気持ちを我慢して、車の中やウオーキングの時に聴く時の楽しみたるやー!そして、聴き飽きてしまうと、家でそうやって気分が乗らない時への景気づけとして聴く。
 聴きながら色々な発見をするのも楽しみだ。
 ここはベースが良い感じだな。ギターがカッコいいな。例えば奥田民生のアルバムなら、奥田民生の声が良い感じ。ぬふふ。例えばユニコーンなら、川西のドラムのここが良いな。そんなことを、ぬふふと心の中でほくそ笑みながら、聴いている。「ぬふふ」はやめた方が良いって言ってるのに。まあ頭の中で一人で思っている分には周りに害はないかな。
 でも家で聴く曲は、奥田民生に限らず、その時の気分で色々。
 洋楽を聴いている人は……とか、日本人には偏見がある気がするが、物心ついた時に、洋楽ばかりを聴かされてきた私にとって、洋楽に対しての壁とか、そういう人を聴いている人は、とか、そういうものを感じたり言っている人に対して「へーそうなんだ」と笑って流す。ああそういう偏見があるんだと思って。そんなこと言われたら意識しちゃいそうだけど、でも好きな曲が偶然そうだったら仕方ない。
 今どきの歌は、よく知らないけど、時々CMで流れている曲がピッタリくると、邦楽だろうが洋楽だろうが、今どきであろうが、若者向けであろうが、ありがちであろうが、どこかで昔聴いたかのようなものであろうが、聴くのです。