息子の小学校で、色々と問題があり、それに向き合っているうちに、また色々と考えさせられることがあった。それは、私にとって「そうか!」と思う新たな発見でもあったり、薄々わかってはいたけど、「やっぱりなあ」という再確認と、気持ちの自信につながるものであったり、どちらにしても、頭の中を整理したいという気持ちになって、またこちらで文にしている。
 一つは父親の役割である。
 私が家族関係、親子関係についての本を読んできて感じたことの中に、異性の親子関係と同性の親子関係について、がある。
 きっかけは、自分と息子のあまりもの違いだ。個体差がある、個性なのだと思うことにしても、何か根本的に違うことを感じる。それが何者なのかと考えた時に、性差なんじゃないかと思ったのだ。それは、私の理解できない所で、夫が「そんなもんだよ」と言いながら共感していたり、二人で意気投合していたりするところを見て、兄のことも思い出したからである。そこで、母親の立場から見た娘と息子の違いを考えることになった。
 安易に発言してはいけないと思っていたが、そもそもそんなにしっかりとした土台、基盤があるわけではないので、それを承知の上で、気楽に読んでいただきたい。
 色々とカウンセリングや、家族、親子の関係について書いてある本を読んでいったり、周りの話を見聞きしたり、テレビで色々な親子問題、夫婦問題、家族問題について論じているのを見たりしているうちに、親子間の異性の存在は、その子供の後の恋愛、結婚を左右してくることが大きいと感じた。もちろん、わかりやすくそのまま反映されるわけではなくて、子供それぞれの受け取り方があるので、一概に「アナタがこうだから、お宅の子供さんはこういった人を相手に選ぶ」なんて、言えないが、選んだ人を見て「ああ、親のそういうところを見ていたのね」と思うことはある。夫婦はやはり、できれば本音を言いつつ、円満な間柄が望ましい。当たり前か。一方的に子供が親に思いを寄せるような間柄であってはならない。これも当たり前か。
 でも、そうはなっていない、子供が親の愛情を欲しているのに、その気持ちに応えきれていない、子供側は満足していない、という場合は多々ある。その不満がどう表れるかも、人それぞれだが、自分の子供が、そこそこに幸せな家庭を持っているとしたら、それは、異性の親の接し方がまあ良かったんじゃないかと思う。どういう形で現れるにせよです。もちろん、反面教師であるにせよ、とりあえず、子供自身がどう受け止め捉えるか、乗り越えるか、個人の性格もあるので。
 夫婦関係も、子供はよく見ています。それは、この世界では名の知れた信田さよ子さんも本にしていて、非常にうなずけることである。