これを書いてから、一年近く経ってしまいましたが、子供が小学5年生になりまして。
 これから思春期に入り、反抗期がやってくるんだっていう、雰囲気をムンムンに醸し出す時があります。色々な感情を内側にためこみ始めた。他にも色々表面的なことからある。
 小学3年生の後半から、精神的にグンと成長したのを感じているが、とりあえず、5年生になった頃から、私とお風呂に入らなくなった。お父さんとは入るけど、お母さんとは入らない、って感じです。昔から、お風呂はお父さんと入っている方が良い、と、男の子だからそのように仕向けていた通りになったけど、ちょっぴりさびしい。一緒に入れないことではなくて、最後に一緒にお風呂に入った時を、もっと温かい態度で接したかったっていう後悔。これがちょっぴりさびしい、と感じさせる原因だ。確か、息子がよく遊ぶごっこ遊びを、面倒くさそうに対応してしまい、さらには、ボンヤリ考え事をして上の空になってしまい、息子が「じゃあもう良いか、上がるね」って感じで、上がらせてしまった。あーあの前に戻って「これが実は最後だから、精一杯遊びにつきあってあげるんだよ」と、過去の私に伝えておきたい!!
 他に、グズグズはずいぶん減ったが、その分、不機嫌な顔をすることが増えた。その内側にこもった感じが、ああ思春期の前触れ、って感じなのだ。でも、そこから反抗されたり、うっとうしがられたり、不機嫌な対応されたりすると、こちらとしては、何だかやるせないんだろうなあって思う。最近、あまり手もつながなくなった。「誰それが見ているから」とか、そういうんじゃなく、ものすごく自然に、手をつながなくなった。手をつなぐ時は、よほど機嫌が良い時か、恐怖か緊張を感じている時なので、当人、意識して「つなぐ」とか「つながない」とかやっているのではないと思われる。ごくごく自然に、精神的に成長したから手をつながない、という感じなのだ。
 あと、自分のことを書かれるのを嫌がるようになってきた。気に入っているサイトへの投稿に対しても「僕の失敗、書かないでね。」とか言う。そろそろ、この「子供のこと」に関しても、書けることが制限されるようになってきたかなと思っている。
 自分が小学5年生の頃のことを考えてみる。
 塾は、学習塾から、同じ系列の進学塾に入り、受験勉強まっただ中であった。毎日、日付が変わるくらいまで勉強をしていた。灘とか開成を目指している男の子の会話が異常に思えた(笑)。
 学校では、忘れ物が赤鉛筆一本でもあると、ビンタする先生がいやだった。隣に座った男の子が嫌がらせばかりしてきて、大嫌いだったのに、その子が私のことを好きだったと知り、衝撃を受けた。衝撃は受けたけど、その子への気持ちは微動だにしなかった。いじめっ子から逃れたものの、いじめる側に回されかけて、こんな世界いやだ!と、孤独を選んだ。ただ、同じ班になった男の子や女の子とは、楽しく話せた。私は何故か、ませた女の子たちに好かれる傾向があった。私自身は全然違うタイプなのに。そういう子たちは、いじめっ子とも距離を置いていて、私と平気で話してくれたからかなと思う。
 小学5年生の私はそんな子供だった。