だらだらと、関西弁について続きます。しばし辛抱を。
 「〜やんか?」は、男女ともに使う。「〜じゃない?」っていう意味で、関西人はこの言い回しをとてもよく使う。しかし、これに当てはまる丁寧語がなくて「〜じゃないですか?」とか言うと、これもまた違和感だ。押し付けがましくなり、ちょっとだけニュアンスが違ってくる。関西人が使う時は、自分のことではなく、「相手にとっても当たり前」というニュアンスの時に使うことが元々は多かった。この、友達同士の「〜やんか?」は、丁寧語ではどうすれば良いのだろうか。
 「〜やねん(〜なの)」「〜してるんちゃうん(してるんじゃないの?)」も、男女共に使う。これをガラの悪い言葉とは思わないが、他の地域の人が聞いたら、ちょっと驚くようだ。
 「〜じゃないよ」というのも「〜ちゃうよ」と、女子は言うが、男子は「〜ちゃうで」と言う。この語尾のたった一文字が、重要なのだ。でも使う女子もいる。「〜ちゃうやろ」とか「〜してるやんな(してるよな?)」とかもそうである。「〜してるやんねえ」というのが私の知っている主な女子の使う言葉。
 例外だらけ、男女で細かく違うし、威勢の良い女子や、親の地域、育った環境で、少しずつ語尾は違ってくる。
 だから、ダンナに色々聞かれても、私が応えられるのは、のんびり穏やかな女子が使う関西弁である。そして、宝塚市の通っていた小学校、二校とも、おっとりした言葉であった。だから、お嬢様学校に行っても、まったく違和感はなかった。
 言葉ってそこで育った人にしか使いこなせなかったり、ニュアンスがわからなかったりするので、本当に馴染んでこない限り、私はあまり使いたくないし、子供にもニュアンスがわからないで使わないでほしいと思う。
 ちなみに我が息子、色々混じっている。北海道の言葉も使うし、関西の言葉も使う。ここの言葉も多少混じるようだ。北海道のイントネーションは基本、東日本、それも東北、北関東を飛び越えちゃって、東京の言葉に近い。多分、色々な地方からやってきた人が多いからなのだろう。ただ、聞いたことのない単語や言い回しをサラッとしてくれるので「え?なになに」となることが以前は多かった。今は慣れてきたけど。そして、関西はもう少し、色が濃いので、私の方がいまだに夫に「え?なになに」と言われることがある。
 「めばちこ」って知ってますか?「ものもらい」のことです。関西では「めばちこ」って、当たり前に言います。夫は面白がって「ばち子ちゃん」と呼んでいるが、北海道では(この北海道も広いので、夫の生まれ育った札幌周辺の話です)「めっぱ」とか言うらしい。
 最近知ったことの中では、「散髪屋」。これって、関西でよく使われるのだそうで。「床屋」らしいですね、一般的に。あと「笑かす」が関西弁と言うことも最近まで知らなかった。「あはは〜〜!!笑かすわ〜」とか、「笑かしちゃうよ」とか子供に言うと、「それって関西弁じゃない?」と夫に言われてしまった。えっそうなの。
 スコップとシャベルの違いも指摘された。大きさ。どちらが大きいでしょう?!
 シャベル、と答えたあなたは、西日本の人〜。