改めて考えてみる。
 ネットでも、イケメンが苦手という女性の傾向や考え方について書いてあった文を読んでみた。でも……ウーン、わからなくもないが、ピタッと来ない。そういうことだけじゃないんだよなあ。
 ナルシストみたいなイケメンもいるが、私の友達の一人は「自分のことをあまりカッコいいとか意識していないイケメン好き」である。だから、イケメン=ナルシストとは限らない。
 ただ。少なくとも、イケメンであることで、周りからちょっとはちやほやされるだろう。そういうのを想像するといやになる。でもですね、お笑い芸人のチュートリアル徳井が、イケメンだと騒がれた時もあった。確かに彼の顔立ちはちょっと派手であるが、子供の頃はモテなかったというエピソードが納得できるくらい、彼の顔には「イケメン」では済まされない何かがにじみ出ている。あまり詳細に私の個人的な感想を書くと、非常に失礼になるので書かない。……っていうこの文でさえ失礼ですね。それに、彼は、自分がイケメンであることをそう感じていないように見受けられる。ちやほやされても、最初の頃、彼は納得のいかない表情をしていたし、一時ヤケクソにになって「そうだ、俺はイケメンだ!どうだい、カッコいいだろう」と開き直っている時もあったり、今も「カッコつけのナルシストって笑えるだろう?」とばかりに、単に皆のちやほやっぷりを逆手に取っている態度だったので、笑えてしまう。
 ダンナが冗談で言うことがある。「イケメンになりて〜!」(笑)。そして大体は、直後に「イケメンて何?」とも。私はダンナに、「イケメンにならないで良い。」と失礼ながら現状維持を支持する(笑)。あと、イケメンが何であるかは、定義しようと思ってもよくわからない。二人で考え出した結論は、若くてスラッとしていて、髪型が今どきなこと。さあどうだ!
 顔立ちは、イケメンの中でも色々じゃないですか?
 だって、一時流行った週刊誌の見出し「美人OL」「美人女子大生」「美人○○」といった類から、「カリスマ美容師」「カリスマ○○」といった類。そして今は「イケメン○○」。実際に見てみると、「美人」でもないけれど、とりあえず美人をつけてみる。「カリスマ」でもないけれど、とりあえずカリスマと前置きしてみる。そういった感じで、最近は「イケメン」てつけますよね。要するに顔ではない。
 だけど、友達は「イケメン」好き。
 「イケメン」好きでも、各友達、それぞれの好みがあるけれど、それぞれ、外見にこだわっていることがよくわかる。私はあまりこだわりがない。多少、「イケメンじゃない方」を選ぶ傾向はあるけれど、そんなに「じゃない方!!」に、強くこだわっているわけではない。イケメンと言われている俳優でも何人か、魅力があるなあと思う人はいますよ。カッコいい、可愛い、そして仕草や表情、態度にも魅力を感じる人。まあ少ないけど。それにやっぱりそんなに好きにはならないけど。なんでだろう。