改めて自分の好みのタイプについて考える機会があった。
 友達でイケメン好きがいる(笑)。話を聞いていると、相手も楽しそうに話してくれるし、そのフワフワ感が、見聞きしているとこちらも楽しくなって笑えてくる。
 若い頃から、いや、幼い頃から、そういう傾向の女の子はいた。私は物心ついた時から違い、人の好みって何なのだと改めて考えてみた。イケメン好きな友達の話を聞いていると、どうしても同調できない、共感できない自分が少し申し訳ない感じになってしまう。その友達は、別の「イケメン好きな友達」と話が盛り上がっているようで、私はその友達とどうしても盛り上がれず、「あー…へー…。」とニヤニヤするだけで、まあ好みが違うと言えばそれまでなんだけど、一緒に盛り上がれたらもっと相手も楽しいだろうにとか思ってしまった。何故私はこうまでもイケメンに興味がないのだろう。
 学生時代も、アイドルがキャーキャー言われていた頃も、あるグループのファンではあったが、一時的なもので、しかも、私はその中でもっとも目立たないような人のファンであった。一瞬、一番目立っていたボーカルも良いなと思ったのだが、本当に一時的で、そのアイドルグループのファンだった間の8割はそのバンドのドラマーが好きであった。
 立場というか、何かのグループを見た時に、ポジションがそもそも、地味で、「皆を支えている感じ」がある方が好きなのだ。ミュージシャンで言えば、ドラマー。まあ最近は、ドラマーでも目立つ人はいるし、人気のある人もいるけれど。サッカーで言えば、ゴールキーパー。これもまたゴールキーパーこそ目立っているんだと言われたらそうかもしれないけど。野球で言えばキャッチャー。あんなマスクかぶって顔も見えない、ピッチャーを立てる存在だと言われるキャッチャーが魅力。映画やドラマを観ていても、主人公より、その準主役とか、もっと周りの脇役。元々そういうのが好みなんだろう。仕方がない。
 でも、すごくあまのじゃくにこだわっているわけでもなく、テレビで観る人の中で、私が一番好きなのは、奥田民生です。むふ。彼はドラマーではない(笑)。ちゃんと真ん中で歌っている。お笑いではさまぁ〜ずの三村。彼も性格的には派手な方ですよね、ポンコツと言われているけど(笑)。でも、真面目で、物事を深刻になり過ぎないでいながら自分の考えを持ち、芯が強く、温かくて優しい人だと思っている。人との距離感、お笑いに関してのリズム感や、時々お笑いのホームランを飛ばす集中力が良い。
 で、彼らに失礼だけど、やっぱりイケメンとか私には全然関係のないことなのだ。
 友達の中には、少なからず、そう、「少なからず」!!イケメンが好きな人がいる。
 なんでなのだ。そして何で私は違うのだ。いや、イケメンが好きというのは、科学的にわかる。整ったもの、この場合は顔立ち、を眺めているのは気持ちが良いだろう。動物学的にもさ、優劣をつけるのならば。でも私は全然興味ない。その中でも、話している内容や仕草に魅力を感じたら、また別だけど。先ほども書いたように、イケメンじゃなくても、好きじゃない人も山のようにいる。「だから」にはならないのだ。
 そして、それなのに同性である女の子に対しては、一般的に「可愛い」と言われる顔立ちの方が好きなんです。