プリウスに乗って、とうとう1年半が経った。
 プリウス購入時に、どのような経緯だったかを書いたことがある。
 で、1年半経ってどうなったか。ということも書いていきたい。
 以前も書いたように、乗り始めた当初は、色々なことに慣れなかった。車幅、車の長さ、座席の高さ。乗ってからエンジンをかける一連の流れ。
 それも段々慣れていき、ドアの取っ手に手をかければ鍵が開くことも当たり前になってしまい、ついつい後部座席のドアの取っ手にも手をかけて、鍵が開く音を待つようになってしまった。音の静かさにも慣れたし、燃費良く走ろうとすることにも慣れた。
 でも、いまだに慣れないことは幾つかある。
 きっと選ばないであろうと思い込んでいた(おそらくダンナも。息子までも。)白の車体。白か黒以外の、素敵な色がある方が良いと、どの色が良いか話し合ったのに、マイナーチェンジする直前だったため、黒か白か……テカテカした白か、しか残っていなかった。マイナーチェンジを待てば良いじゃないかと思われるかもしれないが、そのマイナーチェンジで、数十万も違うのだ。じゃあ待たない、今買う、ってなる。別に余っているほどお金があるわけじゃないし。数十万ですよ。でも、最近のプリウスのCMを見ていると、座席やら、ボディやらも、一つ一つ好みのを選んで楽しそう。ダンナも私も「えーー良いなあー。」と身もだえしてしまう。結局私たちは、テカテカした白を選んだのだ。黒は威圧感があるし、まあ色々考えて白。でも、白じゃありきたりすぎるから、テカテカの白。
 車が来た時は、そのテラテラ感が笑えるほどだった。油に一回浸かってきたのではと思うくらい。ところが、適度に使って汚れてくると、他の白のプリウスと、何ら変わりはない。新聞の投稿で「自分の車だと思って助手席に座ったら、知らない人が運転席にいて、お互いびっくり」というのがあり、白のプリウスだったとのことだった。あはは!!と笑っていたら、私も違う白のプリウスの取っ手に手をかけてしまった。手をかけながら「こんな物、ウチの車の後部座席に置いてたっけ?」と相当ハテナが頭を渦巻く。そして「開かないなあ」から「アッ違う」までの時間、頭はフル回転。そして自分のプリウスを探し始める。もうオバさんなので、さほど恥ずかしくはない。あら間違っちゃった、くらい。
 っていうのを2回もしてしまった。
 さらに、家族で出かけた時、出先で駐車場に戻ろうとしたら、ダンナと息子が、私と違う方向に歩いていく。とうとう二人も間違える時がやってきたと内心ほくそ笑みながら「アラアラ、お二人はどこへ行くのかしら?」なんて言いながら自分の思う車の方に歩いていくと、私の方が間違えていた。なんなら車種まで違った。これはこっぱずかしかった。二人に笑われた。
 白のプリウスは、次は絶対に選ばない!!!ダンナと強く言い合っている。
 ちなみに、車に乗る時、鍵は大抵ポケットやカバンの中です。その鍵をうっかり手に持ったまま車に乗り込むと、今でも、鍵を差し込むところを右手で探ってしまいます。
 慣れてない!!