女の子といるお笑い芸人たちの言動が、普段テレビ番組で観ている感じと違う。そりゃもちろん、テレビ番組の収録では、テレビ用に喋っているだろう。「人見知り芸人」とか「気を使いすぎる芸人」がいると、『アメトーーク』でもやっていたように、番組収録では、仕事だからそれなりに話す人でも、普段はおとなしい人や、人見知りの人がいる。
 しかし、やはり女性として、どうしても気になることがあり、ダンナに聞いてみた。
 男性芸人が女性を目の前に、素っ気ない感じになることが多々ある。無愛想になって、怒っているように見える。でも、好意はあるようだ。この感じが、私にはよくわからない。
 男の人って、よくこんな態度するよね。特に日本の男性に多い。目を合わそうとしてくれないとか、無愛想とか、近くにいる別の女性には楽しげに気楽に話しているのに、自分に対してはムスッとしているとか。
 幼少期、アメリカで、ストレートに「カス〜ミ〜」「カスミが好き〜!」などと言われた私としては、帰国後、日本男児のわざと意地悪したりとかそういう感じも理解できなかった。最初はぎこちなくても段々話せるようになっていくというのはまだわかる。最初の「ぎこちなさ」以前に、目も合わさないし、無愛想なんですよ?しかも人によっては、なんかこちらが嫌な気分にさせられるようなちょっかいを出してくる。本気で腹が立つ。その子が気になるとかじゃなく、悪いけど「ただ嫌い」になる。好きと嫌いは裏表とか言われても、その「ただ嫌い」がくつがえることはない。
 これは結局ずっと続き、私に話しかけない人は簡単にあきらめるし、まず自分からは好きにならない。「何か話してよ」と言う人なんてもってのほかである。
 『ロンドンハーツ』で、お笑い芸人のテレビ的な、お仕事のお喋りではなく、普段のお喋りを観ていて、どうしても気になったので、ダンナに聞いてみた。
 私「どうして喋らないの?」ダンナ「緊張しているからだよ。」私「喋らないでムスッとしていると、怒ってるのかなと思って怖いんだよ。嫌われてるのかなと思う。」と言うとダンナ「関心のない相手なら、表面的なことをサラサラ話せるよ。無愛想なのはむしろ気になる相手ということが多いよ。」
 「……!!」 

 衝撃。
 ウーン、でも、キレイな女優さん、可愛くて素敵な女優さん相手に、ちゃんと話題を振れる芸人さんも多々いるじゃないか。あれは何?と聞くと、それでも普段とは違うよ。フワフワしていて、落ち着いていない。それに、積極的に話しているのは、仕事だからだよ。
 さらにウーン……。そんなの女性側からはわからないよ〜。初対面だったりすると、ますますわからない。「普段とは違う」なんてさあ。
それにお笑いという仕事をしている以上、普段とのギャップがあるかどうかなんてわからない。仕事だとわかっていても、普段はそんなに笑わせているわけではないだろう、普通に振る舞っているだろうと思うにせよ、それが無愛想まで至るのはわからない。