『ロンドンハーツ』で、「マジックメール」という企画があるのだが、淳が、テレビの新番組の仕事で一緒になったアシスタントの女性を装って、お笑い芸人にメールをする、というものだ。お笑い芸人から、返信が来て、そこから芸人が特別な関係に発展させたがったら、「ドッキリでした〜」と明かし、「アシスタントとそんな気を起こしたらいけない」ということを、若手に諭すのだが、そのドッキリの期間に何か月もかける。新番組も偽だし、明かし方も落とし穴に落ちるとかちょっとショックを与える感じで、まあ穏やかな企画ではない。
 そこで書いておきたいのは、淳のメールが絶妙で、感心する。女の子を装ってのメールは、ほとんどバレることはない。しかし、女性の立場からしたら「そんなこと書かないよ〜。書くとしたら、かなり警戒しなければいけないタイプだよ〜。」ってことを、平気で書く。そして彼が言い放つには「これで男は喜んじゃうんだよ。」です。
 そこでウーンとうなる。そうだとすれば、世の女性の大半は、恋愛下手なのだと思う。こんなに押せ押せでも良いのかと、番組を観ている途中に、しばし考えさせられる。だけど、男性側に下心があれば、疑うこともないようだ。淳は、とにかく、返信のあったお笑い芸人何人かに、アシスタントの女性を装って、コマメに返事を書く。この人は、仕事と結婚しちゃったんだなあとまた呆れる。
 そして、そこで、女の子を相手に、テレビ的なものでなく、素の本人として、会話を交わすお笑い芸人さんたちが面白いのだ。ああ、こういう面があるのかとか。
 丁寧に傷つけないように距離を取る芸人さんもいれば、のめりこんでしまう人もいる。のめりこんでしまいそうな人の中にも誠実な対応をする芸人さんは慎重で、少し盛り上がってくると、スッと身を引く。しかし中には、すっかり浮かれちゃう芸人さんがいて、それが本当にばかばかしいというか、下らなくて、呆れることがある。呆れた中に笑いがあれば、その人の人柄を感じられて、こういう時って、「その人」がすごく表れるなあと思い、ダンナとその芸人のことをどうのこうの話す。嫌な感じがしないのは、きっとその人の素直さがあるからだとか、楽しそうだから良いよねとか。なんでこの人は嫌な気分にさせられるんだろうねえとか。
 ちなみにちょっと前の放送になるが、HiHiの上田が良かった。
 彼の「巻くよバカ」に参っちゃった女の子は多々いたようだが、そんなところより私は、アシスタントの女性と、ただ話している様子がすごく良かった。二人の雰囲気がとても可愛くてね。この人って、女性と話す時に、全然肩に力入っていないんだなー楽しそうだなーと、ほほえましく思った。
 そして、私が今回書きたいのはお笑いのことではない。私自身のことです。やーっと、ここから本題。