最近の息子語録。
 奥田民生のCDで、ドラムの練習をしているのだが、やはり自分がやっているドラムの方に一生懸命で、歌は聴いていても、歌詞はきちんとは聞いていないようで、その辺は何でもいいのだと思っているらしい。なので、鼻歌交じりに歌う時の歌詞のいい加減さったらない。奥田民生の『解体ショー』という曲を適当に歌っているのだが……。
「謎多き逃亡者 そんなに駄目じゃない」を「泣けない消防車 そんなにだらしない」。
「すぐに始まるよ〜」が何故か「すぐに負けちゃうよ〜」。
「かばんに入れて、全部持っていく〜」を「かばんに入れて、全部持ってくれ〜」。
って、なんか何となく全体的にヘタレな歌になっているのはなんなのだろう。
 
 他に、自分の気持ち、心の奥で感じていることも言葉にしてくれる。
「幼稚園の頃からの知ってる子たちが、僕の小学校にはたくさんいるけど、話していると、変わったところもあるけど、心の真ん中は同じだなあと思うよ。」ということや「イライラしていると、他の人や他のことで怒りたくなってしまうんだ。」ということ。どれも「そうだね」と、こちらも気持ちがわかることだが、それを言葉に表現できることを私は嬉しく思う。そうやって育ててきたので、自分の気持ちを客観的に見て、言葉にできるのは内容がどんなであれ、息子の実感として表されていることを誇りに思う。
 「悲しいことや嬉しいことがいっぱいあって、どっちか自分でもわからなくなることがあるんだよ。嬉しいような楽しいような悔しいような悲しいような。」と言ったこともある。
 どうですか?4年生。思春期入口の心をそのまま表していると思いませんか?ああそのゴチャゴチャした感じ、よく言葉にしたなあと私は感慨深くなってしまいました。私も4年生の頃から急に、心の中にモヤモヤとしたものが湧いてきて、色々と細やかな葛藤が始まったように思う。中学生になると、もっと感情が複雑に、そして繊細に傷つきやすくなっていくんですよね。で、話さなくなっちゃうしね。小学四年生はその入口。少しずつ色々な感情が出てきたってことだ、そんなものなのだ、息子。そこは頑張ってね。

 最近では、寝る前に「どうしても漫画を読んで遅くなっちゃうよ〜」と泣くので「一人で寝るようになったら、自分で調節しなくちゃいけないんだよ。」という内容のことを言うと「僕、まだ一人で寝たくない〜」と、また泣く。私の兄も、6年生いっぱいまで家族で寝ていたし、さまぁ〜ず三村のところも、上のお姉ちゃんが中学生に入るまで皆で一緒に寝ていたと言っていたので、構わないと思っているが、「そのうち、一人で寝たくなるから大丈夫だよ。まあ中学生頃になったら、一人で寝てもらうよ。」と言うと「高校生になっても、まだ一緒に寝たかったらどうしよ〜。」と泣く。それがあまりに可愛くて大笑いしてしまった。一人の部屋ができても、寂しかったら寝に来て良いんだよと言ったが、夫にこの話をすると「大丈夫だよ。そのうち、諸般の事情で、一人で寝たがるから。」と笑っていた。あはは。