帰国子女だが、いや、だからなのか、いや、もうまったく関係ないのかもしれないが、カタカナが苦手である。
 高校の頃の世界史に出てくるカタカナの名前なんて、まず読むのが面倒。文字がたくさん連なって読みにくいし、耳に慣れない音の単語。たくさん、棒状の文字(曲線が少ないという意味です)があって、見ていても混乱する。あのカタカナがあるから世界史が嫌いになったと言っても良いくらいだ。
 私が「カタカナ苦手!!」と実感していたのはその頃だが、英語のカタカナ表記が実は私の理解しにくいものであるということがわかってきたのは最近。
 アメリカに住んでいた時もよく「L」と「R」を間違って覚えて発音したり、「ウー」と伸ばすところを「アー」と伸ばしたりしただけで、「??なんて?」といった顔で、それは何だと一緒になって考えてくれたりした。その程度の違いで、何で察してくれないのよう!と思うこともあったが、単語によっては、自分も同じような反応をしてしまうことがある。
 それに、英語を日本のカタカナ表記にすると、ハッキリした母音になってしまい、それは英語として聞くとおかしいということがたくさんある。改めて考えると「ハネムーン」なんかおかしいのだと気付く。アメリカの発音に近づけようとしたら「ハァニームーン」である。その最たるものが「Honeydew」というメロンの種類で「ハァニーデュウ」という発音が近いだろうか。せめて「ハニーデュー」。それを日本のスーパーで見ると「ハネジュー」と書いてある。羽 十 ?跳ね 十?
 そういえば「チュアブル」にもびっくりした。あれは、「chew」と「able」ということなんですね。「チュア」ってさあ。
 で、そんなわけだからなのか、最近まで「そういう単語」と思っていたのが、英語の単語から来ているのがわかって、すごい発見だ!と驚いたものが幾つかある。しかし、「そうか!そうなんじゃないのか?」と思った時に、それを聞いて確認するのがものすごく恥ずかしい。夫くらいにしか確認できないのだが、何故恥ずかしいのかといえば、よくよく考えてみれば当たり前のような気がするやら、大発見みたいに言いたいけど、そんなの皆知っていたのだろうという思いがするやら、でももしかしてもしかすると、間違っているかもしれないという思いやら、色々混じるからだ。
 一つは「レシーブ」である。2700というお笑いコンビがいます。彼らのネタで「♪きり〜ん レシーブ」とやたらに何度も言うものがあって、それを何度も言ったり真似したりしているうちに「あれっ?!」。もしかして、レシーブって言葉は「receive」から来ているの?と気付いて夫に聞くと、おおいに呆れられた。だって「receive」と「レシーブ」は発音が全然違う!でもよく考えると「receive」は「受ける」という意味だ。もしや……。そういえば、あの「アタック」というのもそういう名前の技だと思っていた。「Attack」から来ているんだ。ああ、私は小学生の頃も、いや中学生や高校生、大学生その後ずっと気づくまで、バレーボールやテニスの試合で「レシーブ」「アタック」という動作を見てきたし、口にしてきたではないか!まったく気付かなかった。アホか、私!!