手元でオーディオの音の操作ができるのはありがたい。オーディオに関しては、i-podで聴くことも多いのだが、i-pod云々ではなく、車のステレオが、とても音が良いんです。今まで聴こえていなかった音が、色々聴こえるようになって、奥田民生の声だけじゃなく、楽器の細かな音、あっこんな音も鳴っていたんだ、ここ強調していたんだ、とかがわかるようになって、とても良いです。何が良いのかわからないけど、心地良いです。車には音楽が欠かせないというか、生活の中で音楽が欠かせない私には、音が良いというのがこんなに快適だったなんて知らなかった。
 あと、座席自体を高くしたり低くしたりできるけれど、それとは関係なく、自分がすごく高い所に座って運転している気がする。今までのデミオが低かったからなのか、他の車より高い所で走っている気がしてならない。これが最初の頃、特に気持ち悪かった。スピード感が今までのデミオとは全然違うのだ。スピードが出ていないと焦って、メーターを見ると、結構出ているし、高速道路で油断していると、グンとスピードが落ちている。こんな地面から離れた高い所で運転していて、大丈夫なのか?!と思う。何が「大丈夫なのか?!」わからないけど。何なら、他のプリウスよりも高い所で運転している?!っていう気さえするくらいだ。ちょっと不安になってしまう。実際は大して高くないんだけどね。
 他にも色々あります。多分プリウスに限らない。何せ、前回の車を買ったのは、10年以上も前。車は進化しているのだ!何このドアの開閉は。何このスタートの仕方は。何この機能の多さは。
 まあ多機能は、大して使いこなせなくて良いんです。それより、これは便利!とありがたいスイッチがあります。
 車の窓のくもりですね。外の方が寒い時、車の中の方が寒い時、湿度が高い時、低い時などなど。気象条件によって、車の内側や外側が曇ったりしますよね。そんな時に、冷静に夫から説明を聞くと「なるほどね、だから外からの空気を入れて(或いは中で循環させて)、車内の温度を高く(低く)するのね。」と、非常に納得して「そうだね。」と、操作します。
 ところが、一人で運転していて、わっなんか曇ってきた気がする!となると、もう慌てちゃって、今の瞬間に、どのボタンを押せば良いのか、今、どっちが寒いんだっけとか訳がわからなくなってしまう。呆れるけど、何度聞いても「そうだね。」と納得して操作するのに、一人だと、どんどん窓が真っ白になっていったりしちゃう。ますます慌てた私は、もう周りが見えなくなったら怖いからと、とにかく窓を開けて、外と車内を同じ温度、湿度にする。気がつくと、ブルブル震えながら運転している。アホみたいだ。
 ところがです!プリウスは(トヨタは全部そうなんですか?)フロント窓マークのついたボタンを、ポチッと押すと曇りが取れる。なんだなんだ、私みたいな人が他にもたくさんいるってことか?「ありがたい!」と言うと、夫は「元々プリウスは、女性向けに作られた車なんだよ。」と笑っている。方角に関しては、男脳を気取っていたけど、やっぱりこういう所は全然ダメだ。ちょっとだけガッカリしつつ、でも、ありがたくそのボタンは使わせていただきます。ポチッ。