私の考え方の一つに「せめてこれだけでも」という、なんだかみみっちいようだけど、気になって仕方ないから実行することがある。
 例えば、化学調味料の類。そんなに私は細かいことはできない。そこまで神経を使えないのだ。疲れちゃってね。それでも頑張る人たちはいるようだけど。だから私は、体調が悪かったり疲れたりした時には、外食もするし、惣菜も買う。住環境は、抗菌、除菌し「過ぎ」は抵抗力がつかないんじゃないかとホントかウソかわからないけどそんな風に思うので、外国生活をある程度してきた者としては、子供にも耐性をつけてもらいたい。そうでなくても、日本は清潔だし、食べ物に関しても、あらゆる薬に気を使っている。外での菌に負けないように、それなりに順応させたいが、ウチの中では気をつけたいから、生協だけでなく、生活クラブに入っている。「せめて私が作る時の食事くらいは」という考え方だ。今問題の、放射能関係もそんなです。甘い考え方なのかもしれないけど、でも何もしないよりは、マシだと思う。息子の将来の健康を考えると、やっぱりウチの中で作る物だけでも良いから、気を配りたいと思う。それが台所をまかされた者として……。いや、台所に立って調理していると、どうしても気になってしまうことなのだ。
 で、何でこんな話になっているのかと言えば、車なんですね。一台でも、ガソリンの排気量が減るということで、少しでも空気は変わるものと思っています。微々たるものかもしれないけれど、「せめて一台分が減って、代わりにプリウスが走れば」と思うのです。自己満足ですね。もう、ほんのちょっとでも、環境が悪化するのを防ぎたい。
 なので、夫がプリウスと言った時に、私が反対する理由はないと、少しでも世に、地球環境に貢献したいと、思ったわけです。大袈裟かもしれないけど、でも、ちりも積もれば山となるんですよね。何もしないよりマシだと。
 まあね、何ヶ月も連続して、プリウスの売り上げは一位なわけで、世の中の多くの人もそう思っているんだろう。高いから簡単に手が届くとは思わないけどね。でも、だからこそ、頑張って貯めてきたではないか!
……足りなかったけど。
 プリウス良いなー買うのかあーと思い始めたその時から、実際の車の数以上に、プリウスが多くなった気がする。それは、絶対的な数だけでなく、意識の上でですね、周りがプリウスだらけになるっていう。妊娠した時と一緒です。妊娠した瞬間、周りが妊婦だらけになった気がするっていう。赤ちゃん生まれたら、周りが乳児だらけになったっていう。おんなじ感じ。
 プリウスが来て、ちょっと運転すると、ますます周りにプリウスが増えた気がしてしまう。確かにたくさんあるんだけれどね、でもやっぱり絶対的な数以上に、多く感じていると思います。