我が家に、プリウスがやってきた。
 その前は、マツダデミオでした。息子が生まれる前の年の、6月にやってきて10年半、特に大きな故障もなく、15万キロ以上を走ってくれました。札幌に住んでいた時も、車で数時間、ニセコや登別によくドライブに行っていたし、そこから今住んでいる地にやってきても、田舎なものだから、東西南北どこの都会に出るにも、少なくとも1時間程は車を走らせなければならず、買い物も、電車がないから全部車。近くには、コンビニすらなく、古くなった小さなスーパーが一つ。もちろんレストランとか他の店も、車が必要な距離にあります。ダンナを送り迎えし、ダンナに車で帰ってほしい時には、ダンナの職場に車を置きに行って歩いて帰る。そんな日常があり、夏休みなどには、札幌に行くのに車を使って何泊もしながら、船に一緒に乗り、津軽海峡を渡って、北海道で走らせ、同じ札幌ナンバーの中に混じって走る。
 マツダは、デザインが好きなものが多い。最近は燃費の良い車も次々と出てきているようだ。今住んでいる地でのスタッフも素朴で誠実で、何ら不満はなかった。
 がしかし!夫はプリウスに乗りたかった。私は正直、何でも良い。やっぱりその辺りは、一般的な女性にありがちな脳の持ち主なんでしょうか。車は、乗っているうちに愛しくなっちゃうけど、どこの何がどういう性能で、ここがどうだからあの車に乗りたいとか、そういう欲求はございません。ただ、レンタカーで一度、プリウスを借りて乗った時に、ガソリンの減り具合に、衝撃を受けた。何だこれ。延々乗れちゃうんじゃないか?そんな時に夫が「次はプリウスが良い!」と言ったら、「ああそうだよなあ」と、15万キロも走ってきたような、ガソリン代がかかるような我が家なので、簡単に、そう思えた。最近は燃費の良い車は他にもたくさん出ているのもわかっているが、夫は「プリウスが良い」とこだわった。
 10年前にマツダデミオがやってきた翌年位から、コツコツと、車代を貯めてきた。10年前のその頃、次に乗る車は、デミオより少し大きい車が良いと思っていた。デミオを買った翌年に息子が生まれ、いつしかスキーやキャンプに行くようになると、デミオは小さくて、やっぱり不自由した。もう少し大きい車を、と思っていたところに、プリウスという候補。大体の値段を聞いて「おっ!そうか、結構するんだな」と思ったが、何とか間に合うと思っていた。
 ローンを納車後から払うくらいだったら、きっちりの値段を納車時に払ってしまった方が良いと思っていたので、コツコツ貯めてきたのだが。
 どうしても足りなかった。えーん。仕方なく、他の貯金から捻出したけど、プリウス、見かけの大きさより、高いんだよなあ。私たちが、そんな車を持つのにふさわしいのかわからないけど、とりあえず、環境に配慮がある。昨年避難した時に、ガソリンを気にしながらの避難で、ガソリンの減り方によっては動悸がするようになってしまった私としては、ありがたい。反対する理由はないので、プリウス、頑張って買いました。