私が通っていた小学校では、運動会に向けて、どの学年も、かなりハードな練習を繰り広げていた。各学年、走る以外の競技だけでなく、踊りがあって、その練習はキツかった。皆が揃うまで、先生が、朝礼台の上から見張って怒鳴ったりする。入場、退場の練習も何度もさせられたし、行進の練習も嫌になるくらいにやった。毎年やってるし、もう良いよという感じで。
 6年生は特に花形で、激しい騎馬戦があって、楽しかった。私などは逃げ回っている側だったけど、男の子たちの激しい争いは、なかなかの見もので、格好良かった。男の子らしい争いにはホレボレするものがあった。
 6年生は他に、組体操というのがあった。これも相当に練習して、見事なものだった。両親が、写真を残してくれている。2人一組で力を使ってポーズを取るものから、3人、4人、5人一組、など色々あって、学年全体が2つくらいに分かれる大掛かりな物は、遠くから先生が拡声器で怒鳴っていると、小さな声で、男の子たちが、それに口答えして、しかもそれで笑いを取ろうとするので、皆、大笑いしないよう笑いを噛み殺しながらポーズを取ったりして、厳しくも、意外と楽しい時間だった。その頃に、生まれて初めて「筋肉痛」というものを実感した。
 ちなみに、関西なので、運動会は秋。
 そして、お弁当は、子供同士、教室で食べたような。父兄は、その場で食べたり、自分のウチが近い人たちは、一旦自宅に戻って食べたりしたんじゃなかったかな。
 夫は、札幌での運動会は、家族でお弁当を食べていたと言う。ナンなら、親の3割位はビールを飲んでいたし、それは別に眉間にしわを寄せるようないけないことでもなく、各学校に数世帯は、ジンギスカンを焼いてお弁当代わりにしていたと言う。
 夫は、息子の前回の運動会、「地域の人」という参加を、幼稚園の頃とは違って、傍観していた。私も、母親友達が「そろそろ、子供たちの出番だよね」と言って、近くまで行ってわざわざビデオを撮るのを「そうだね」と言ってニコニコ見送り(笑)あくまでもズームだけですべてを済ませた。
 ところが、その怠け者の心に罰が当たりました。
 スキーの練習用にある丘が、ちょっと高いので、人の頭も邪魔にならないし、上から見下ろしやすく、子供も発見しやすいのだが、難点は、頂上でないと、坂の途中で敷物を敷くので、右側が下になる「斜め」の姿勢なのだ。昨年までのように、午前中だけなら構わなかった。でも、今年は、朝から午後3時頃まで座っていると、段々と、下にある側の身体の右半分に、負担がかかってきてくるんですね。腰が痛くなってきた。
 後に指圧に行くと「少し立って歩いたりしたら良かったですね」と言われて、ズームに頼り切っていた自分を思い出した。今度は少し歩き回ろうか。
 それにしても、夫とのんびりピクニック気分で、悪くはなかった。時々友達が話しかけてきたりして、楽しい時間でした。
 *4年生の、父兄参加の競技には参加してねと、今回は息子に言われました。