息子が三年生になって、今までより一層訳がわからなくなってきたぞ、という印象を持った。(ここからしばらくは、昨年の息子の様子です)
 大地震が起きたのが昨年3月11日。その3月末になって、息子はストレス性胃炎のようなものを起こし、吐いた。その後、落ち着いたものの、ちょっとした緊張やストレスですぐ吐くようになってしまい、色々と試行錯誤し、話し合いながら、吐くのは落ち着いていったのだが、それと同時に5月の終わり頃から、息子はグズるのがひどくなってきた。
 宿題が多いと、泣きながらやっていたのが、減らしてもらっても、宿題をする前に、泣いて喚いて物に当たるようになった。
 部屋で暴れて泣いている小学三年生の息子。ちょっと怖い(笑)。でも、人の機嫌が良くないと、つい自分のせいではないか?何か私が悪いことをしたのでは?という思考回路ができている私には、いつも自分が責められているようで、悲しい気分になった。悶々とし続ける私の横に、間もなくケロッと機嫌が直っている息子が色々話しかけてくる。つい私は、ネチネチとその時のことを責めてしまう。これは、イカンぞ。自分でもマズイなと思っていた。でも、その泣きわめきっぷりが聞こえてくると、平静を保っていられない。
 夜、お風呂だとか時間割だとか寝るために電気消さなきゃだとか、そういう時間になると、また息子はそれはそれで「時間がない」と大いに泣きわめく。多分近所中聞こえているであろう、悲しげな泣き声。もう小学校三年生なのに。幼稚園児じゃないのに。お隣に、3歳上の子がいて、2年位前まで、毎日のように大泣きが聞こえていた。毎日ワーワー泣くので「小学生に入ってだいぶ経つのに、あんなの?何かおかしくない?」とか言っていたが、自分の息子も同じだった。なってみなきゃわからない。1日2回の息子の泣き声と、数日に1回は私の怒鳴り声。ノルマか。毎日毎日飽きもせず、息子は泣き喚く。もう良いじゃないか、やめてくれよと思っても言っても、同じような場面で悲しげに大声で泣く。
 丁度、自律神経失調症に効く薬が終わってしまう頃だったので、その薬をもらいに行くと、先生が「ついでだから、何か愚痴でもあれば、言っていきなよ。」と言ってくれる。その先生のやり方なのだが、その言葉に甘えさせてもらい、息子のことを大いに愚痴った。すると、宿題をどうにかこうにかやっていることに目を向けてくれた。
 そうやって、結局自分で立ち直ってやっている、ということ自体が素晴らしいと。それで頑張れるんだったら、これからきっと気持ちの丈夫な子になると。
 そうなんだ。そうやって、いちいち泣きわめくことを責めてはいけないんだ。
 相手の機嫌が悪くなったり、泣かれたり、怒っていたりすると、別のことだとわかっていても、どうにも私の方に何か落ち度があったのでは、機嫌を悪くさせる何かを言っていたのでは、自分のせいで何か怒らせているのでは、泣かせているのでは、と気が気ではない。でも、そうではない。息子は、自分のために泣いている。それを言い聞かせなくてはいけないなと思った。どうしても、不安になるし、人が怒っているのを見聞きするのは怖いと言うと、そこはおさまるのを待ちましょうよとのことだった。おさまった後ケロッとしているのなら。