実はワタクシ、今年40歳になります。今、流行りの言葉で表現するならば、いわゆる「アラフォー」真っ只中なのだ。36歳の頃だったか、「アラフォー」という言葉を聞いた時に「私は、アラフォー」というほど、40前後の人と、若い頃の話を共有できないなと思っていたが、いつの間にか(いつの間にか、じゃないんだけどね)どんどん近付いていき、今やアラウンド40以外の何者でもない、その言葉は、39〜41歳の人のためにこそあるのだという年齢になりました。
 そんな40になる私が、改めて人の心について、深く考えることになった。深く考えるに至るまでの気持ちも詳細に書きたいと思います。
 30代は、女性の厄年が二回ある。厄年なんて、そんな、急に33歳や36歳の頃に、悪いことが突然重なるわけがないとか、迷信だとか思っていたが、私は33歳の頃と36歳の頃に、確実に、若さから離れる老いのようなものを感じる機会が重なった。
 30代に入った時に「20代とは、体力がもう違うわねぇ」なんて思っていたが、33歳の時に、そんな程度のものではない、身体の異変(?!)に気付いた。次から次へと不調になり、身体が不安定になっていき、息子の反抗期も重なって、ああ、20代の頃とは違うわねぇ……どころじゃないんだ!と思った。丁度33歳になる頃に、子供の心についての本を手に取り、自分の心について考えるようになっていった。36歳になる頃には、さらにホルモンの影響を強く感じ、ハッキリと、イライラする時期とそうではない時期を自覚するようになり、自律神経のバランスを考えるようになった。夫も心身ともに不調の頃で、息子もとても不安定で、次々と目の前につきつけられる難問に頭を抱えるような気持ちだった。夫とも時々話すのだが、厄年というのは、結局、体調の変わり目なのかなと。そのことに気をつけましょうという時期なのかもしれないですね。体の不調は、心にも影響するし(心が不調だから身体が不調のことも、あるのだが)そうすると、家族にもそのオーラが伝わり、ウチの中全体のムードがよどんでくる感じがする。
 それでもですね。30代半ば過ぎくらいまでは、そのことで夢中なんです。必死で自分の身体を立て直したり、健康を維持するよう努力したり、新しい家族関係を見つめたり。今思えば、もう何よりも自分の身体と向き合うことに必死で、何とか日々、日常をこなしていくことで精一杯だった。
 そして、38歳頃でようやく、少しだけ試行錯誤してきた結果が出てくるというか、自分にはこういうことが体力的に苦手らしい、こうすると心地良いらしい、こうした方が調子良いらしい、などということがわかってくる。
 いや、皆が皆そうだとは言いません。これから書くことについての前提として、そこは書いておきたいのです。とりあえず、少しわかってきたのが38歳です。そして、39歳になる頃、私は初めて、真剣に、「自分が若くはない」ということを、考えたのです。
 ダンナに言えば「昔は、人生50年だったでしょ。だから、もう初老なんだよ。」と笑う。
 40前で初老?!
 それは、夫と私との笑いの種にはなって、何か不調があると、お互い「だってもう初老だからね!」と笑い合う台詞となった。
 しかし。どうしても、笑いでは済ませられなくなってきたことが幾つか重なりました。
 「自分が若くはない」ということは、30代入った時点から感じていた。もう少し詳しく書いていきましょう。