さて、wiiを買ってから、ヨガや筋力トレーニング、身体を使ってのゲーム、などを楽しむと、少しずつ違うソフトもほしいと言いだして、誕生日などにプレゼントしていたが、いよいよインターネットにつなげてみたいと言いだした。
 息子は、お笑い番組で、好きなネタをやっていたらそれを観るし、他にはSASUKEや筋肉番付、クイズ、ニュースや旅番組、は好きだ。旅番組と言っても、ゆったりしたものより、出演者がフザけているようなのが好きなんだけどね。
 でもとにかく、長くは観れない、疲れちゃうらしいのだ。映画も、昨年暮れ、1年生になってやっと初めて観た。「僕、あの場面で嬉し涙が出そうになった。」とか言って、感激していた。でも、その後も映画を観たいとかそういうことは言わない。
 そんな息子が、唯一、静かに集中して観てくれるもの。それが「wiiの間」なのだ。10分〜15分の番組がたくさんあって、色々なニュース、政治や社会の話、自然の話、宇宙や地球のこと、科学、実験、など、子供が観てもわかりやすいようになっている。知的好奇心を刺激されるらしく、夢中になって観てくれる。もちろん何時間も観る、ということはないので、制限もする必要がない。何本かたてつづけに観ることがあっても、しばらくすると、疲れる、と思うらしい。自分からさっと終えて消している。
 そして、やっと本題に入ります。そこで得た知識、「エコ」という言葉。学校でも多少話を聞かされるようだが、息子は、私より「エコ」に厳しいくらいになってしまった。分別とか無駄とか、そんなにまで、と、こちらがうんざりすることもあるくらいにうるさい。
 そんなある日、「エコを知らない人は、地球がどうなるかを考えないんだろうね。」と言ってきた。おやおや、自分はどうなるかを考えることもあるのかなと思いつつ、「そうだね、先のことを考えないのかもね。お母さんは、ミツが幸せになってほしいし、ミツがおじいちゃんになっても、死ぬまで幸せで生きていてほしいと思うから、それには地球も暮らしやすい方が良いよね。おじいちゃんになったミツが幸せと思うには、その子供や孫も幸せじゃないと、そう思えないよね。そしたらさ、その孫の子供も、そのまた孫も、っていくと、どんどんずっとになっちゃうよね。」と言うと、アハハ!!と笑っているので、どれだけ真意が伝わっているのかなあと思っていた。しばらく二人でシンとした後、私が「自分の子供が幸せじゃなくても良いって思うような人は、自分の親に大事にされていないのかもね。」と、言うと、「そうだね。そうしたらさ、その人は、その親にも大事にされていないのかもよ?そうしたら、その親も、またその親も、ってなって、さっきの逆になっちゃうね。」と笑うので、結構真意をついているじゃないと感心していたら、「そしたらさあ、エコや子供のこと、考えている人と、考えない人って、どんどん差が大きく広がってしまうんだね。」としみじみ言っている。
 アラまあ。親が思っている以上に、息子は、世の中の親子の構造、家庭の仕組みまで、本能的にわかっているのかもしれない。
 その点においては、我が子ながら、感心しました。その日、喧嘩しちゃっただけに、息子の心の成長が愛おしくて、心から喧嘩のことを謝った。