Wiiをインターネットにつなげると、「wiiの間」というのが出てくるのをご存じだろうか。
 息子は、あまりテレビやアニメ、映画などに興味がありません。嫌いではないが、自分からは積極的に観ない。そういうしつけをしてきたわけではなく、単にそういう性分なのだ。何度か書いているように、私の兄も私も、そして結婚してみると夫も、物ごころついた時から、テレビが大好きなまま育った。兄も夫も、結構詳しいと思う。ちなみに父も好き。野球中継などつけっぱなしだったが、そのおかげで、思春期で父親を遠ざける頃でも、兄も私も野球の話でつながりをもつことができることができたかもしれない。さらに、家族中、お笑いが結構好きで、テレビを観てワハワハ大笑いしていた。時にはお笑いの人やCMに出てくる人の物真似をすることも。兄と私は特別仲が良くもなかったが、こういった話で細々とつながっていた気もする。映画にしてもそう。兄がビデオを積極的に借りてくるのを横で観ているうちに、母も私も何となく色々知ることができ、共通の話題ができた。結婚する前から、私はテレビには随分とお世話になっていたのだ。
 そして、結婚してみると、夫はもっとお笑いが好きで、夫とお腹を抱えて笑い転げることも多々。テレビ大好きな夫と、色々な人をテレビで観ては、お笑い芸人でもドキュメンタリーでも、客観的な「人を観る時の距離感」などを話すことができて、お互いの考え方や物の見方、人の見方をもっと深めることができた。いやいや、もちろん、喧嘩の一つや二つ、年に何回かはあります。まあ私が一方的に感情的になることが多いんですが。
 で、さらに子供ができてから「子供にはテレビを観せすぎてはいけない」という情報が何度も耳に入ってくるし目にもしたが、私には二人きりでこもっている日中、気持ちの逃げ場がほしくて、ほとんどテレビをつけっぱなしにしていた。朝から晩まで。子供が観ることはほとんどないのだが、私が「他の世界がある」「他の空間がある」ということを意識していたかった。そうでないと、息が詰まって気が狂いそうだったのだ!良くないとわかりつつ、子供が観ないのを良いことに、とにかくつけっぱなし。それで自分の気持ちを安定させていた。*もし、息子が夢中になる子なら、そこそこ制限はしていたとは思います。
 前置きが長くなってきてしまいました。
 いよいよここからwiiの話です。
 Wiiとの出会いは、息子が幼稚園年長児になった頃のことだ。
 テレビゲームに関しては、私が縁がなかったものの、夫が昔から好きで、付き合っていた頃も、結婚してからも色々とやって見せてくれた。私もハマった頃があったが、あまり目が丈夫ではないのか、のめりこみ始めると、決まって目まいを起こすので、自制するようになった。夫は子供のゲームに関しては寛大なようだった。周りでやってる子が多くなると、ある程度経験しておいた方が、自分でコントロールする術も知るだろうと。
 Wiiに関しては、もう有名になっているだろうが、簡単に説明すると、一人の世界に閉じこもらず、家族で楽しめるゲームだろう。身体もよく動かすので、印象は悪くなかった。
 で、何故買うことになったのかと言うと、息子がとびひになってしまったからだ。
 熱もなく元気で、エネルギーも余るほどなのに、感染してはいけないからと、幼稚園は少なくとも3週間の休みだと、皮膚科の先生に言われた。さて、そこで私も外にほとんど出られなくなったため、身体を動かしたくて仕方なくなった。身体を動かさないから眠れなくなってくるし、足腰は冷えてくるし、で、ヨシ買おうかと、決断したのだ。