ユニコーンが再結成し、アルバム『シャンブル』が出来上がった。収録時などの映像がDVDになっているのとセットになった物を買い、様々に感じることがあった。そして、気持ちがおさえきれず、ここのエッセーに書かせてもらうことに。
 さらに、コンサートの様子がDVDで発売されたので、夫が早速買ってくれて、二人で観た。やっぱり書きたくなった。
 コンサートでは、今回のアルバムを中心に、昔の歌もうたっていた。解散して16年経ったそうだ。
 私は、夫に勧められて、13年前奥田民生のアルバムを初めて聴いた。その後、このエッセーにも書いているように、ハマりにハマった。現在進行中。13年前聴いた時、その人がユニコーンというバンドにいたことは知っていた。ユニコーンが活動していた最中にも、数曲だけだが知っていた。音の特徴も知っていた。でも、ユニコーンのアルバムは聴いたこともなかったし、どんないきさつで結成されたのか、解散したのか、本で読んでもピンとこなかった。そこに関しては、さほど興味がなかったのだ。とりあえずベストアルバムはすぐに買ったし、当時はDVDがなかったので、ビデオで『服部』というタイトルの物を買って観た。結構好きだなあ、でも若いよなあという感想。音自体は、やはり特徴があり、ハマると抜け出せないような癖になる感じがあった。
 今回のコンサートを観ていて、観客が、20代後半〜40代だろうなあという年齢層であることに気づいて、色々と思いが浮かんだ。
 私のように、奥田民生のファンになってからユニコーンを聴いた人もいるだろうし、ユニコーン時代からずっと奥田民生や他のメンバーを応援し続けている人もいるだろう。ユニコーンが解散したと同時に、熱が冷め、再結成したらまた聴きたくなった、観たくなったって人もいるだろう。そんな風に、ざっと大きく分けて三種類のファンがいると思われる。しかし、私のように、流行っていた8年も9年も後からユニコーンを聴いたにしても、それすら12〜13年前のことなのだ。「懐かしい!!」と思わずにはいられない。
 20年位前のその曲を歌う奥田民生は、歌い慣れて上手なのもあれば、久しぶり過ぎたのか、自信ないような音のとり方をしているものもあった。でも、歌い慣れている歌に関しては、当時よりずっと声が太く伸びていて迫力があった。青臭さが抜けて、本当にカッコ良かった。