夫と私の趣味が似ている、と思われていることが多いようなので、一筆。
 あのですね、周りから見たら、同じようなこと好きで、同じようなことしているように見えるかもしれないけれど、当人たちは、ちょっとした違いをしっかり感じています。
 まあすごく仲が良く見えている夫婦でも、喧嘩の一つや二つはしたことあるでしょう。私たちだって、和やかな二人に見えると思うけど、大喧嘩したこともあるし、ちょっとした雰囲気の悪さなら、度々味わう。喧嘩までいかなくても、お互いイライラ〜!!っとすることは結構な頻度であるし、子供のこととなると、やはり流せなくて軽〜い言い合いもたまにある。
 親子関係のことにしてもそうですよね。親子仲が良いとか、やりやすそうとか思われていても、実際は大変だったり、その家庭の中って本人たちにしかわからないことがある。ので、単純に「合って良いね」と言われても(もちろん、言った人たちも、そう深い意味で言っているわけではないのはよくわかっているが)、いやいやいや、違うところもあるんだよ、と説明したくなる。細かいことなので、いちいち説明しないけれどね。
 夫と気が合う!と思ったのは、確かに初めてのデートからであった。でも、そのデート、私たちが計画したものではない。夫の友人であり、私の親友であった子の紹介と、はからいで「まあ時間もあるし」てな程度の二人だったのだ。
 ところが、好きなミュージシャンを言ってみたら、夫がとても良い反応を示した。
 そのために、夫は、きっとこの人の曲好きだと思う、と奥田民生というミュージシャンを紹介され、ピタッときた私はハマった。他にも洋楽で、「この曲大好きなんだよね!」という曲が度々一致していたりする。
 良いと思う色、良いと思う画家、楽器をいじるのが好きなんてことなども似ていた。
 後に、どちらもお笑い好きであることが判明。お笑い芸人のどういう点を見ているかなどということや、人を見る時の価値観なども合い、会話していて過熱し、とても盛り上がる。
 しかしです。
 何もかもが一致しているわけじゃありません。
 音楽だって、細かいところは違う。私には理解できない音楽を好むこともあるし、夫にも、私の軽〜い、時にはミーハーな感じの好みは賛同しかねるだろう。それに、二人して「この曲好き」と言ってもその中のどこが好きか、という話になると違ったり、同じアルバムでも、好きな曲が違ったりする。
 次回以降は、他にもある、色々な違いについて書きたい。細かいと思われるかもしれませんが、「同じようなこと言って、同じようなことをしている」と思われるのが不本意(?)な私は、その違いについて、記述しておきたいんです。