今回のどもりのことに関して、先生からの言葉や本の言葉で心に残っていることを幾つか。
まずは幼稚園の先生方から
・妊娠したお母さんの子供にも見られることだが、少し不安定な時期を乗り越えるとグンとお兄ちゃん、お姉ちゃんになる。問題行動が出ることは、成長する過渡期だと思える。子供の力を信じて待とう。
・幼児期、お友達に何かを言われたりされたりした時に、傷ついたと感じるような敏感な子供ほど、場数を踏んで精神的に強くなる子が多い。
・我が息子は何を話し出すか、内容がとても面白くて楽しみ。(喋り始めに心を奪われるのではなく、その中身が肝心であることを諭された気がする。)

『発達とは矛盾をのりこえること』(白石正久著 全障研出版部)から。
・「目に見える変化をすべて価値あるものと見てはならない。逆に発達退行や「問題行動」と見られる否定的なことの裏に価値ある力が育っていることもある。そんな本質的なものを見抜く目をもたなければならない。人間の発達はらせん階段を登るようなものなので、一見否定的に見えることも将来のたいせつなステップかもしれない。人間に対しては、結果をすぐに求めず、まわり道をいとわず、発達のらせん階段につきあう粘り強い人格になりなさい」
・「発達要求のあるところには表裏の関係をなして、必ず‘そうならない自分’があります。この発達要求と現実の自分とのへだたりがたいせつなのです。」
・「子ども自身がそのことを認識しのりこえていこうとする力をもつとき、その矛盾は発達を前に進める力、発達の原動力になるのです。」

 これらを、言葉で理解し、頭の中に詰め込んで満足しているのではなく、実感として理解することができた。