さてさて、そうこうしているうちに、5歳の息子がとうとう「僕もマラソン大会出たいなあ〜」と言うようになった。
 夫の晴れ舞台(?)には、全部ではなくても、度々顔を出すようにしている。頑張っている成果を見ることのできる場所だ。応援してあげたいと思う。息子にもその姿を見せて「ホラ、お父さんだよ、頑張って〜って応援しようね。」と道路脇に立って二人で応援。
 初めて走った10キロマラソンの時、私は興奮しすぎて「あっホラ!あそこにいるね。」と子供に一言声をかけた後は「父さあ〜〜ん!!父さああ〜〜ん!!!」とひたすら「父さん、父さん」と連呼し騒いでしまった。恥ずかしい……。いえ、本人は自覚してなかったのですが、映したビデオに、私の「父さん、父さん!」と叫ぶ声がひたすら繰り返し入っていたんですね。いえ、普段は、ワタクシ、ダンナのことを「父さん」といつも呼んでいるわけではありません。子どもがいなかった時期も長かったし、お互い、子供ができる前から呼んでいた呼び方でも呼びます。子供と話す時は、子供目線で「父さん」と呼びかけて話します。それは当たり前だと思う。でも、それだけに、「父さあ〜ん!」と騒いだ自分がとても恥ずかしい……。まあ子供目線だったってことで。ハハ……。
 で、そうやって応援に行くと、焼きそばやらカキ氷やらクレープやら、出店があったりして、季節によってはうどんやラーメン、汁物も無料でふるまわれる。最初、子供はそれが楽しみで行っていた。
 僕もいつか走るのかな〜と何となく言っていた息子が、「参加したい!」と意を強くしたのが、隣りの市のマラソン大会のこと。トラックの端っこの方で、スタートの位置に準備し、ヨーイ、パーン!という音で走り出す子供たちが、続々いるのを競技場の上から見ていて、面白そうに思えたらしい。
 お父さんを応援していると、お父さんがカッコ良く見えるのは確か。それで憧れを抱いたり、マラソン大会でたくさんの人が頑張って走るのを見たりして、きっとそこにいる誰もが何か感じるものがあるのも確か。でも、やっぱり自分と年齢の近い子供が走るのは、より強い刺激になるんですねぇ。自分が走った時のイメージが湧きやすいのかな。
 幼稚園生が参加できるレースはせいぜい「親子コース」で、1〜2キロなのだが、残念ながら、大会でそのコースを組んでくれるところが少ない。それほど参加しないものなのかな。
 小学生になったら、親子コースじゃなく、一人で走るんだ〜!と今は夢がもっと膨らんでいる。とりあえずは、この夏、親子コースに出てみた。