5歳の息子が英語を習いたいと言い出した。私は基本的に、早期幼児教育には熱心ではない。反対というわけではないが、熱心ではない。必要ないと思っている。勧めてみて「じゃあ」と始めるのは女の子が多いようで、私もその一人だったので、その楽しさもわかっている。後々、そういった経験が自分を助けることもあるのもわかっている。興味があるなら、してみるのが良いと思う。楽しいと本人が思えているのなら、したら良いと思う!きっと楽しい時が、習得しやすい時!
 でも……我が息子ですね。
 2〜3歳の頃から、楽器が好きだということは誰の目から見ても明らかだった。特に、ギターとドラムは好きなようで、「上手な人に教えてもらう?習ってみたら?」と勧めてみたことがあるが「しないで良い。」と断られた。「もっと上手になるよ。」と言ってみても「ミツはこれで良いんだ。」と、断ってくる。
 ピアノ教室のコマーシャルがあって「ホラ、こんなのあるんだよ」と言っても「ふ〜ん。」くらい。
 幼稚園でも、放課後に体操教室やピアノ教室があり「○△君、体操やってるんだよ。」「○○ちゃん、ピアノ習ってるんだ〜。」と言うんで、「ミツもやってみたい?」と聞くが「ううん、ミツはしないで良い。」と。
 プールも好きで、クラスの子が水泳を習っているから僕も習いたいと言ったのが、年中の夏休み前の頃。で、見学行ってみたら「習いたくない。」と言う。それも頑なだ。何か気に入らない点があったのだろう。
 ハー折角見に行ったのにぃ。むしろやる気になると思ったものだから、ガッカリした。それからもう習い事させるのはあきらめた。夫も、習い事の経験はほとんどないと言う。まあ良いか。
 と思って一年ちょっと。
 「僕、英語習いたいなあ〜。」……って本気?気まぐれかい?それにしても何で。……何日か経った後にもう一度確認してみたら、やはり「習いたい。」と言う。「見学行ってみる?」と言うと「行きたい。」と。ナンだどうした、何故起こるんだ、このヤル気は。
 慌てる親をよそに、息子は、見学を楽しみにし始めた。
 それを聞いて、また「ついでに他のはどう?」と楽器とか勧めてみたが、やっぱり反応は悪い。「僕さ、今は英語ができればそれで良いんだ。」とアッサリ断られた。
 そして、近くの地域文化センターの、「幼児英語、無料体験!」というのに参加してみることにした。
 ちなみに、効果などまったく期待していない私です。帰国子女の私が驚くべきスピードで英語を忘れていったからねぇ。日本語を喋るのを面倒臭がるくらいに英語をあやつっていた私が、今やどちらかと言えば喋れない方の部類なのでねぇ。
 まあ、楽しんでくれたら良いと思っての参加です。