身体を動かすことの中で得意なことを他にも思い出してみる。
 クラスの中で、できるだけ何かを長く続けて、誰が一番最後まで残るかと挑戦してみた時。例えば、縄跳びが止まらずに、跳び終わった皆の注目を浴びながら跳び続けるのも恥ずかしかったが、蛙逆立ちという妙なポーズで残ってしまった時には、適当なところでさっさと終わらせれば良かったとすごく後悔した。でも、縄跳びは、色々な跳び方も得意だった。
 体操も上手な方だった。マット運動とか跳び箱とか。そう言えば、幼い頃、体操教室に通っていた頃、平均台が得意でした。平均台の上で、跳んだり、前転したり。先生の補助さえあれば、平均台の上で他にも逆立ちや後転もできました。
 逆上がりも得意だったよなあ。自分より背の高い鉄棒でよく逆上がりをした。うんていも二段飛ばし、登り棒も何度もすごい速さで上までのぼりつめた。
 でも、運動のこと、何が得意だったとかを書いているうちに、苦手な方も色々思い出してきた。
 まずはハンドボール投げ。腕力がないのか、コツをわかってないのか、情けないくらいに飛ばない。驚きの、近距離でポトンと落ちる。キャッチボールは好きで、父ともよくしたし、結婚してから夫ともしたのに。あと、その関連なのか、腕立て伏せができない。これまた情けなくなるくらいにできない。腕立ての最初に腕を曲げて身体を少し沈めますよね。そしたらそのまま沈んで地面に顔面がついてしまう。上がらないのだ。トホー。
 走り幅跳びも。傍から見たら「跳んでいるのか?」とツッコミ入れたくなる勢いだったんだろうなあ。
 さらに、テニスがものすごーく苦手だったことに、自分でも驚いた記憶がある。テニスの授業があった時。クラスメイトで、テニス部だった友達が、クラスの中でテニス初心者の人の相手をしてくれたのだが、私のあまりの下手さに呆れていた。最初は色々言ってくれたが、何を言ってもできない私に、最後の方は、首を傾げて絶句していた。いや、バトミントンも卓球もそこそこでしたよ。なのにテニスの下手さと言ったら。
 結構苦手なもの、色々あったんだなあ。あはは〜。
 そして、中でも、走ることは「嫌い」という自覚があったし、苦手だった。
 まあ、大人になったら、そんなことどうだって良いわけですね。大人になってしまうと、別にそんなことが人を見る上での基準にはならないからねぇ。体を動かすことで得意なことが幾つがあったら、それだけで走ることへの励みになる。
 そんなわけで、こんな私が少しずつ走り始めたわけです。