最近の好きな番組は「検索ちゃん」だ。
 爆笑問題が進行。
 太田光小池栄子と司会をし、田中裕二は出されたクイズに対する解答者側に回っている。他には主に、土田晃之伊集院光東貴博品川庄司次長課長、時には友近千原ジュニア宮川大輔や陣内、出川哲郎、も呼ばれ、解答者は常に5人。
 放送時間は、30分だが収録時間は、1本2時間以上もかかることがあるとか。
 何故そんなに時間がかかるのか。……太田のお喋りのせいらしい。高校生の頃、ほとんど喋らず、友達も作らなかった彼。社会問題を取り上げることも多い爆笑問題なので、それを利用されたような番組も多く、その割には太田の言っていることが大雑把だというような意見もあるようだが、その辺はどう思われますか?私は、そんなこと彼の人間性には関係ないと思っている。彼は別に痛烈に批判したいとか、政治に積極的に首を突っ込みたいとか思っているとは思えない。なので、彼がどんな気持ちかどうかは、お笑いに関係ないと思われるし、そんなに深刻なものでもないように思う。ただ、好奇心が強いという印象を受けるけど。色んなことを知りたそうですよね。
 「検索ちゃん」を観る限りでは、彼はただただお喋りが好きだ。楽しく話していることが好きなようで。その内容にしても、食いつく部分にしても、彼のペースは小学生のようだ。無邪気に、話に盛り上がる彼の様子は見ていて楽しい。何故でしょうね。一方的に自分の喋りに夢中になっていても、あまり嫌味な感じがしない。楽しそうだからでしょうか。一生懸命喋ったりフザけている感じがあまりに自然で普通で。
 さらに、意外と小池栄子が良い役目を果たしている。
 それまでは、キツそうな女の子だなという印象しかなかったが、ここでは時々暴走する太田の引き締め役だ。太田にツッコミを入れるのは、田中の役目だが、田中が言っても聞かないような時もあるし、皆が絶句しているような時に「しょーもない、もういい加減にしなさいよ」みたいに、母親的なツッコミを入れることがある。しかも表情まで「もーしょうがないなー!」と本気だ。それが太田に効く。意外と母性本能あるんだなあ、小池栄子という人は……。あまりに収録時間が長いからか、司会の割に、タラッと立っていることだけのこともある。でもその力の抜けっぷりが良い。無理しないけど、太田の喋りや、他の人の話への食いつきが激しい時、上手な言葉とか理屈とかこねず、笑わせようとせず、突き放した感じで一言二言、発するのが絶妙なことがある。
 その親しみやすさから、解答者側に座っている人たちは、次会うとなあなあになっていると思って挨拶するが、彼女の中ではまたリセットされて、初対面のように挨拶するらしい。これもまた視聴者にとっては、返って親しみやすい点だ。私だけかな。
 ちなみに、太田の奥さんは、豪快で男っぽく、話のネタになるような面白い人のようだ。彼に合うのは、ピシッと言って聞かす人なのだろう。田中もいるし、小池栄子もいるし、お喋りで楽しい太田を時々引き締めてくれる人がいて、絶妙なバランスです。……でも編集者は苦労してるんだろうな。