以前にも書いたことがある。息子がいかに父親である夫に似ているかという話。
 しかし、最近、ちょっとした仕草で私にも似ているところがあることを発見。どうやら耳の長い動物が好きらしいということもあるのだが、仕草でも見つけた。
 寝相っていうのかな。肘をつくようなポーズをして寝るのだ。
 実はこれ、子供のを見て「面白い寝方だね」なんて夫と言っていたくらいなので、最初は気づかなかった。しかし、ある日、寝入る自分がまったく同じポーズをとっていることに気づいた。ささいなことなのだが、寝相って無意識なところから来ているので、きっとこれってDNAなんだよねぇ?
 私の寝る時の癖は、他の部分で父に似ている。横になった時に、肩の上まで掛け布団がかかっていないと気持ちが悪いので、布団にあごを埋めるようにして寝る。これが父とよく似ている。ところが、寝ている間の、苦悶に満ちた表情(?笑)は、母によく似ているようだ。そして、時々うめいてうなって苦しむところも、母とよく似ているようだ。母のその恐ろしい声を聞いて、怖くなって起こしたことが何度かある。父もそのうめき声を聞いて、度々母を起こしたらしいのだが、……その恐ろしい声を、私も発しているらしい。
 DNAは、面白いところで発見しますね。私は表情は母親に似ているし、考え方なんかもどうしても母親から受け継いだものが多くて、これは後天的なものもあるだろうから、どうにも仕方がないのだが、仕草のどうでも良いような無意識なところが父親に似ていてギョッとすることが多い。
 ずれたサングラスをちょこっとあげようとしたら、めがねを上げる父の首の角度や、上げ方にそっくりだ。さらに、歯磨きをしていたら、手より首を振っていたり、納豆をまぜていたら、箸ではなく皿を回していたり、「あぁあ〜こんなところが!!(似ているのか!)シマッタ!(?)」と驚愕しつつ、やめられないこの癖。
 最近は、子供が自分の世界に入りこんでボンヤリしている時に、どうしてもその場を離れなくてはいけなかったので、人差し指で息子の肩の辺りを……ッチョンとつついた。そして息子がハッとした感じで、こちらに来た。この「人差し指で息子の肩の辺りを……ッチョン」が、父親にそっくりだったことにその直後、気づいた。私もよく父に「ッチョン」と肩をつつかれて、ハッとしたものだった。親の立場からだと、こんな感じに見えるんだ、と息子を見て笑えた。考えとかではなく、ちょっとした動作、仕草、癖、には、発見する度に驚かされます。子供にもその仕草を発見すると、ずっと先祖代々、血が受け継がれてきたんだなあとしみじみしちゃう。親の立場からだと、こんな感じに見えるんだ、と息子を見て笑えた。
 子供を育てていると、思わぬところに、親の仕草が自分の中にあることに気づく。好みとか考えとかではなく、ちょっとした動作、仕草、癖、には、発見する度に驚かされます。子供にもその仕草を発見すると、ずっと先祖代々、血が受け継がれてきたんだなあとしみじみしちゃう。
 なんて書いてみたりしているけど。何よりもまずは笑っちゃうんだよね。