色々な文字表記、文字の面白さについても考えてみる。
 日本語って、平仮名、漢字、カタカナに始まり、ローマ字、英語、混ぜこぜになっていて、街で何かしら目に入る文字を意識的に見ただけで、面白い。レストランやカフェのメニュー、ちょっとした雑貨に書いてある文字も、色々な言語が混じっているし、カタカナだけでなく、その国の言葉で明記されていたりする。
 帰国子女である私は、帰国後すぐに漢字の魅力にとりつかれた。ハネ、はらい、曲線、直線。「字を書く」こと自体がとても楽しい作業。当時、算数が特に遅れていた私は、母と必死になって、計算と漢字の勉強をした。お陰で、小テストの女王みたいになっちゃった(笑)。誰よりも早くテストを終え、当時のクラスではテストができると「できましたー!」と手を挙げたりしたのだが、「今日は‘できました’と言わないで良いです。」と先生に言われた日でも、嬉しくて「できましたー!」と手を挙げては、先生に「ハイ、今日は言わないで良いから。」とたしなめられた。嬉しかったのね。ちょっとうっとうしい子だけどね(笑)。そこで「おぉ!」とかクラスメートに驚かれるのがまた嬉しかったわけだ。
 小テストに‘限っては’、ほとんど満点でした。ここでまた、友達に「おぉ!いつも100点やなあ。」と驚かれるのが嬉しいわけだ。胸を張って、テストを持って帰れる。
 そんなわけで私は、漢字がかなり好き。「なんじゃそら。」と言いたくなるような、ぐちゃぐちゃに細かい画数で成り立った漢字や、「なぞなぞか。」とツッコミ入れたい読み方の漢字はともかくも、もう少し易しい、でも勉強しなくちゃいけない程度の段階の漢字検定をいつか受けたいと思っている。中学、高校のテストも、大して良い点取れなかったけど、夏休み明けの漢字テストだけは、100点狙いできちんと夏休みの間中勉強していた。好きなのねぇ。
 筆順も、バカに忠実だったり。「右」とか「左」とか。どうだって良いのにさ〜。テレビで「そんなこと気にして書いている奴がいるかい。」とかツッコミ入れているのを見ると、「ここにいます。」と心の中でつぶやいております。
 ところが、カタカナが実は苦手。世界史なんかで、カタカナが出てくると、もう覚える気がサーッと失せる。一文字位逆さまに読んだって、あまり気にしてない。だからカタカナの名前は覚えられない。いっそローマ字や英語で書いて。と言いたい。世界地理も、世界史も、カタカナだらけでいやになっちゃう。
 でも様々な文字が入り乱れている日本。面白い。漫画の文化が発達していることもあるのだろうか。テレビ、特にバラエティに見られるが、近年、字幕のように、お笑い芸人の言葉を書いてありますね。あれはマンガを読んでいるかのような楽しさがある。強調したような。アレ、聴覚障害者の中には「助かる」と思う方もおられるようで、確かにお笑いが好きな聴覚障害の方がいらしたら、楽しめるかもしれないですね。
 携帯メールでも様々な文字の使われ方をしているから、日本の文字の文化というのは何だかスゴイところまで行っているなあという気がする。